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August , 2017
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〝フリーハンター〟セバスチャン「おかずは狩れ!!」 オオアサリ編

2013年8月12日(月)04時12分更新
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 最近はスーパーでも売っているオオアサリですが、1個300~400円ほどしてなかなか高いですよね。ところが、アサリよりも簡単にただでることができる貝なんです。

 潮干狩りの代表的スポット船橋の三番瀬を例にしましょう。アサリ、マテ貝、シオフキなどは地元漁師に漁業権があるため、勝手に採ってはいけません。有料で取っていい場所が決まっています。というか、採って、持ち帰りたいキロ数に応じて、持ち帰り料金を払うというシステム。この場所は、漁師さんが沖からアサリを取ってきて、潮干狩り客のためにアサリをばら撒いているんです。

 しかし、その有料潮干狩り場を正面に見て、右の方にも一生懸命何かを採っている人たちがいるのをご存知でしょうか。漁業権があるため、基本的にはアサリを取ってはいけませんよね。じゃあ、何を取っているかといえば、オオアサリなんです。

 ネットで潮見表を検索し、大潮など、なるべく潮が引く日に、できるだけ沖まで行くと、いくらでも採れます。毎日必ずプロの業者のような人たちや無料で食材を取りたい中国人たちがオオアサリをしっかりと採っているので、彼らの様子を見れば、どこまで沖に行けば採れるのかが分かるでしょう。採り方はアサリと同じくクマデなどで砂を掘ること。プロの方々はスコップで40、50センチほど掘ってますが、そこまで大量に採る必要はないので、別にクマデで十分でしょう。

  なぜ、オオアサリを取っていいのか。実はこの貝、ホンビノス貝という外来生物なんです。タンカーのバランスを調整するためのバラスト水とともに1990年代後半、東京湾に住み着くようになり、アサリ漁場に定着。アサリ漁の邪魔者とされてきたんです。オオアサリはでかくて固い貝でアサリと同じ場所に住むため、アサリ漁の際、オオアサリの貝にぶつかったアサリの貝が割れてしまい、多大な悪影響が出てしまったというわけです。

 このオオアサリはゾウガメより長生きするらしく、冷蔵庫に入れておけば塩水に入れておかなくても2週間は生きるというタフな生物。だから、どんどん増えていってます。

 でも実は食べたらおいしいということで、水産物として販売されるようになりました。ホンビノス貝なんて妙な名前じゃ売れないもので、オオアサリと名づけたら、高級食材になってしまったというわけです。でも、外来種なんで漁業権がなく、誰でも取っていいんです。

 食べ方もアサリと同様に、味噌汁、バター焼き、酒蒸し、パスタに入れて「ボンゴレ」にしてもいいでしょう。食べたことがない人は、一度お試しあれ。
セバスチャン片山