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November , 2017
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“超人たちを見続ける”ドクター林の【健康 トラの穴】第1回

2013年8月14日(水)10時44分更新
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 最近の医学の発展にはめざましいものがあります。再生細胞の研究から治療への応用、不治の病とされていた難病にも光明が見え始めています。

 遺伝子の解析により新たな観点からの治療法が見出され、これも多くの病気に期待が寄せられています。癌の検査でも早期に診断できるPET、放射線治療でもピンポイントに当てられる陽子線、副作用の少ない抗がん剤等等、十年一昔とはまさに至言であります。

 また近年予防医学の必要性が叫ばれており、早期発見早期治療を命題に健康診断が会社では義務付けられ、住民健診などを各自治体が積極的に行っています。これによって人々の健康への意識が高まり食事、運動などに気を遣いメタボリック症候群を解消し動脈硬化からくる疾患の予防に役立てています。

 しかしながら一方、日本人の癌に罹患する数は増えており、死因の1位もやはりまだ癌が占めています。前述した高度先進医療と呼ばれるものは全ての人が享受できるものでなく、まだ一般的な治療とはなっていません。ですから癌をかなり早期に発見できるようになって治療もかなり進んでいる、とは言っても極く一部の人しかそれらをまだ受けられないのが現状です。

 通常の早期発見早期治療とはレントゲン、CT、内視鏡などで見つかったものを早く切り取ってしまおうとするものです。しかしそれらの医療器械では発見に限度があり見つかったときにはかなり進んでいるということが多いのです。

以前に私の知り合いの人で毎年さる有名大病院で肺がんの健診を受けている人がいました。いつもどおり11月に検査を受け肺がんはなしという診断でした。しかしその3か月後にははっきりとした肺がんが見つかり、手術をしてなんとか一命を取り留めた方がいます。

 そのくらい癌を早期に発見するのは難しく、一旦できるとすごい速さで広がってゆくのが特徴です。現在のがん治療はできるだけ早く発見してがん細胞を一つ残らず切り取ってしまおう、とういうのが基本で、手術できないものについては放射線で焼く、或いは抗がん剤で殺す、といった従来どおりの方法がまだまだ主流であり、やはり死因は癌が一番多いのです。

 現代医学は病気の原因を突き止めそれを排除するということに心血を注いできました。抗生物質の発見により不治の病とされた結核などの感染症を克服することができたのです。様々な原因菌を突き止めそれに対する抗生物質を作り出し使用してきました。乱用とも言える抗生物質の使用により従来はなんの悪さもしなかった細菌が急に悪さをし始め、効く抗生物質がないというのはMRSA感染症に見る通りです。

 インフルエンザもワクチンにより予防できるようになりました、が一方では新型のインフルエンザの流行に戦々恐々としています。細菌やウイルス、病気の原因を徹底的に突き止めそれを駆逐する薬をどんどん開発していますが人間と病原菌はエンドレスな戦いになりそうです。

 病気に対してはその原因となるものを見つけそれを駆逐するだけでよいのか、癌の治療は早期に発見してそれを一つ残らず取り除くことが良いのか、真の予防医学とは?長年プロレスのリングドクターとして超人的なプロレスラーの身体を診て得た健康へのヒントを少し書き綴ってゆきたいと思います。

 

ドクター林

本名 林 雅之

1949生

千葉市出身

秋田大学医学部卒業

現在 医療法人社団祐光会理事長 弘邦医院院長

内科医として地域医療に従事する傍らスポーツドクターとして

東京都テコンドー協会会長

新日本プロレス 全日本プロレス ゼロワンなど各プロレス団体のリングドクターを務めている

メディカルエンターテナーとして「笑いと健康」をテーマにライブ活動を各地で行っている

ED治療に関しては日本での第一人者であり「男力復活」に取り組んでいる。

 

著書 

ガンやリウマチに効果のある免疫療法(本の泉社)

  リングドクターが見たプロレスラーの秘密(三一書房)

  脳で感じるセックス入門(扶桑社)

  など20数冊

 

新聞連載

  日刊ゲンダイ(関西版) ドクター林の性の相談室

 

ラジオ 

  かつしかFM ドクター林の健康げらげらクリニック(水曜日20:00~21:00)