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August , 2017
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役に立たない英語おせーたる(3)日本人の舌は怠け者

2013年8月19日(月)12時00分更新
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 私には今は12歳になった友達Morganがいる。彼の母親はtax accountant(税理士)で、tax-return season(納税申告の時期、1月から4月)中は非常に忙しく、帰宅が午前様になる。そこで、Morganが8歳のころからちょくちょくhouse-sit(家の守り)を頼まれた。

 このなんちゃら-sitにはさまざまなバリエーションがある。よく知られているのはbaby-sit(子守り)。ほかにも、cat-sit(ネコの守り)、dog-sit(イヌの守り)、plant-sit(植物の守り)などなど。
さて、本題。

 私は英語の発音が悪いので、Morganにからかい半分によく正される。
発音の悪い言い訳としてMorganには、


Japanese tongue is too lazy to distinguish L from R, or vice versa
(日本人の舌は怠け者だから、LとRが区別できないんだよ)


と言ってある。
 ある日、Morganが祖父の家でバイオリンのレッスンを受けることになった。


Hey, Morgan, you are taking your violin with you to Grandpa’s, aren’t you?
(おじいちゃんとこにバイオリン持って行くんでしょ?)と確認したが、返事がない。

Morgan, are you listening to me?
(聞いてる?)


 まだ返事がない。


Uh-oh, I pronounced ‘violin’ wrong, didn’t I?
(げっ、「バイオリン」を間違って発音したか?)


 ようやく、満面の笑みをたたえてMorganが言ったのは、


You know, ‘violin’ doesn’t have R in it. So, you were OK
(「バイオリン」にはRが入ってないから、大丈夫)だと。

 沈黙でからかうとは何奴。


 最近も、MorganとRiskというボードゲームで遊んでいたとき。このゲームは、要は世界大戦ゲームで、ボード上の世界地図に兵士を配置し、領土を取り合うというもの。実際の国や地域の名前が使われている。

 私の番が来たので、


I will take Russia from you
(ロシアを取ってやる)


と言ってサイコロを振ろうとしたら、Morganがにやにやしながら私を見ている。そして、「ラッシュ-ア、ラッシュ-ア、ラッシュ-ア」と繰り返す。

 「だから、ルシアでしょ?」と言って気が付いた。Russiaの発音がまずかったのだ。

 まったく、年を取ってからの発音矯正はたいへんです。