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October , 2017
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〝フリーハンター〟セバスチャン「おかずは狩れ!!」テナガエビ編

2013年8月21日(水)12時00分更新
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 実はそこらへんの川にテナガエビというおいしい食材うようよいるんです。

フランス料理で「ラングスチーヌ」、イタリア料理で「スカンピ」という地中海で捕れるテナガエビは高級食材ですが、その川バージョンです。釣り人からはロングアームと呼ばれ、親しまれています。

 私は東京におりますが、江戸川でも荒川でも多摩川でもどこでも狙って釣れます。大人が仕掛けさえ作ってあげれば、3歳児でも釣れます。ただ、年中釣れるわけじゃなく、だいたい梅雨のシーズンから夏までといったところでしょう。

 ポイントは岸辺のテトラ、ゴロタ石(人が持てるギリギリの重さっぽい丸い石)、石組みがある場所が鉄板。テナガは障害物を巣にしてるんです。テトラとテトラの間、石組みの中をネグラにして、その周囲をエサを探して歩き回ってます。川の中に自転車やテレビが落ちていたり、大きなゴミが沈んでいたとしたら、そこにもテナガが住んでいることでしょう。

 仕掛けは市販されている小さな針(タナゴ、ハエスレ、秋田狐などの1号、2号)、おもりは軽いガン球、ウキも小さいもの。エサは釣具店で売ってるアカムシが一番釣れるでしょうが、別に豚肉でもスルメでも、はさみでアカムシかサシ(ウジ虫)くらいの大きさに切れば、何でもOK。竿は1㍍くらいある木の枝でかまいません。針が底につくくらいにウキ下を調節すればいいです。エビ系はあまり頭がよくないので全部、適当です。

 醍醐味はテナガの捕食です。水中にいるテナガはエサを見つけたら、まず手でエサをつかみ、とことこ歩きながら自分の巣に引っ張って行ってから、食べる。それをウキの動きで見ると、ウキがすーっと横に動き、ポコンと沈む。ウキが横に動いているときに合わせても、テナガはパッと手を放してしまいます。沈んでから合わせたら、しっかりと口に針が掛かっているはずです。テナガが全力で逃げようとして、後ろにエビダッシュする感触がビビビッと手元に伝わるでしょう。

 おいしく食べるためには糞出しもした方がいいです。できれば、クーラーボックスにエアポンプでブクブクさせておき、釣ったテナガをそこに入れて、生きたまま家に持ち帰れば、消化物は全部排泄されます。あとは生きたまま空揚げにしても、素揚げにしても、塩焼きにしても、どう調理してもおいしいです。

 実はザリガニ、テナガエビを経験し、エビの習性やどこに潜んでいるかなどを知れば、エビの王様であるイセエビも結構釣ることができます。イセエビについては、また後ほど書いてみようと思います。                                      (セバスチャン片山