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ドクター林の健康 トラの穴 第2回 「守りの医療」とは

2013年8月21日(水)10時00分更新
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 病気の原因をひたすら追究し、それを徹底的に駆除しようとする現代医学の効用は様々な感染症はじめ多くの病気を克服してきました。と同時に新たな感染症を生み出す結果になったり、治療の副作用に苦しむ人が出てくるようになったことも事実です。

 病気の早期発見、早期治療として推奨されている健康診断、人間ドックは、ことガンに対してとなるとまだまだ早期に見つけることは難しいというのが現状です。病気の原因の徹底的な究明や早期の排除、これら「攻めの医療」は病気の予防や治療、特にガンという病気に於いては必要なことではありますが充分ではないのです。

 ここで私たちは病気の克服をめざして改めて「攻めの医療」ばかりでなく「守りの医療」についても考えなければなりません。

 人間には本来自分の身体を守る免疫力、いわゆる自然治癒力というのが備わっています。自動車などの機械は壊れたらその原因を突き止めて部品を取り替えるなどの修理をしなければ治りません。しかし人間は特に治療しなくとも安静にすることによって治ることが少なからずあります。ただ安静にするだけ、なんにもしていないのに、ただ寝ているだけなのに病気が治るのです。車が壊れたので安静にさせたら治った、こんな話は聞いたこともありません。これが人間と機械との違うところです。

 つまり人間には身体を病気から守る力、治癒させる力である免疫力、自然治癒力というのが備わっているのです。

 この免疫力を構成しているのは身体の中のミクロの戦士たち、生命防衛軍と比喩される血液中の白血球、リンパ球と呼ばれる細胞です。これらが四六時中身体の中をパトロールしていて細菌やウイルスなどの外敵や身体に不都合な細胞、突然変異を起こしてできたがん細胞などを見つけるとそれらを早期に積極的に排除してくれています。

 風邪を引いたけど安静にしていたら治った、というのは安静にしているうちに身体の中のこれらの防衛軍が風邪のウイルスをやっつけてくれて身体から追い出してくれた、だから元気になった、ということです。

 自分は健康だと思っている人々でも身体の中では侵入してくる細菌やウイルスなどの外敵対生命防衛軍の戦いが常に行われていて防衛軍がいつも勝っているから病気にならず健康でいられるわけです。

 

 このように人が健康でいられるということはその人の免疫力がしっかりしているということです。免疫力を強化すること、これが「守りの医療」です。

ドクター林

本名 林 雅之

1949生

千葉市出身

秋田大学医学部卒業

現在 医療法人社団祐光会理事長 弘邦医院院長

内科医として地域医療に従事する傍らスポーツドクターとして

東京都テコンドー協会会長

新日本プロレス 全日本プロレス ゼロワンなど各プロレス団体のリングドクターを務めている

メディカルエンターテナーとして「笑いと健康」をテーマにライブ活動を各地で行っている

ED治療に関しては日本での第一人者であり「男力復活」に取り組んでいる。

 

著書 

ガンやリウマチに効果のある免疫療法(本の泉社)

  リングドクターが見たプロレスラーの秘密(三一書房)

  脳で感じるセックス入門(扶桑社)

  など20数冊

 

新聞連載

  日刊ゲンダイ(関西版) ドクター林の性の相談室

 

ラジオ 

  かつしかFM ドクター林の健康げらげらクリニック(水曜日20:00~21:00)