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〝バッドボーイ〟タマ・トンガのルーツ

2013年8月26日(月)10時45分更新
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新日本プロレスの外国人悪党集団バレット・クラブ入りし、今や〝バッド・ボーイ〟となったタマ・トンガ。つい最近までは、陽気なナチュラルボーイだった。

天性のバネ、体幹からわいてくるパワーがあり、悪党となってしまったものの、その将来性に期待は高まる一方だ。

 父親は全日本プロレスそして米マットで活躍したプリンス・トンガである。いわば筋金入りの二世レスラーで、父トンガは愛想が良く、とても陽気な好青年だった。

 記者が以前、カナダにあるトンガ宅を訪問した時、かわいらしい息子さんがいた。それがタマ・トンガだった。「あの小さかった子が・・・」と、新日マットで暴れるタマ・トンガを目の当たりにして、月日の流れを実感したものだ。

 新日プロに留学生として入門し、ヤングライオンとともにトレーニングに励んだ時期もあった。プロレス留学生として同じ道をたどる、これまたバレット・クラブ入りしてしまったバッドラック・ファレとの出世争いも楽しみだ。

 ファレは日本の大学そして社会人ラグビーで活躍した。日本語を巧みに操るファレに負けじと日本語も勉強中のタマ・トンガだが、父トンガは全日プロの若手時代、先輩レスラーたちから妙な日本語を教えられていた。放送禁止用語、卑猥な言葉などだ。しかも「日本では女の子への挨拶だ」として。

 

素直でまじめな父トンガは真に受け「ファンと仲良くなりたい、溶け込みたい」と熱心に四文字言葉を連発。それも満面の笑みで連発した。

 当然だが女性ファンの顔は引きつり、ドン引き。「それは言い方が悪いんだ。もっと明るく、もっと笑顔で、もっと大声で」という悪い先輩のアドバイスに忠実に従う父トンガ。事態は悪化する一方だった。

 いつしかトンガ王国の関係者の耳に入り「そんなプリンスはいない。プリンス・トンガと言わないでほしい」と非公式に団体サイドにクレームが届いた。結果「キング・ハク」に改名を余儀なくされたという都市伝説まで残っている。

 

 日本語の先生がファレなら父のようにはならないはず。日本語の上達そしてプロレスラーとしてのタマ・トンガのさらなる成長を楽しみに見守りたい。