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November , 2017
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アブナイ中国2 街は公共のゴミ捨て場!

2013年8月26日(月)11時30分更新
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 日本の皆さん、こんにちは。中国人漫画家の孫向文です。僕は今、来日しているのですが、毎回、日本に来るたびに思うのが、街が綺麗だなあっていうことです。僕は以前、東京の街を歩いているとき、飲食店の店長が自分の店の周りにあるゴミを拾っているのを見かけて、これは凄いことだと衝撃を受けました。

 中国は逆ですよ。店長は自分の店にあるゴミを、公共のゴミ捨て場である「路上」に放り捨てます(苦笑)。

中国の街は本当に汚いです

 そこら中にゴミは散らばっているし、電車内では糞尿する子どもだっています。街の掃除は朝一回だけだから、夜になると、大都市の街中はゴミで覆い尽くされます。中国人だって綺麗好きな人は多いんです。なのになんで、こんな惨状になっているのか?

 100年前、魯迅先生は自著の中で中国人のイメージを「エゴ」「悪徳」「家族主義」だと書きました。それは今でも変わっていません。つまり、多くの中国人にとっては、自分の家だけが綺麗ならばそれで構わない。街はどうだっていいっていう意識なんです。政府や公共の施設は「ゴミのポイ捨てはやめましょう」って注意を促しているんですけど、国民はモラルの低い人たちばかりだから、それを守りません。近くにゴミ箱があっても、面倒くさいから、そのへんにポイ捨てです。僕も昔はそういう光景に違和感も持ちませんでした。ですが、来日してから日本の綺麗さに驚き、中国人ってモラルが低いなあと思うようになったんです。

自分の家だけが綺麗ならばそれで構わない

  僕の隣りに住んでいる、おっさんの話をしましょう。彼は、毎日自分の家を綺麗に掃除するんですけど、そこでまとめたゴミは全部窓の外へ放り捨てます。しかも、そこはマンションの5階です。ゴミがバサバサって5階から舞い落ち、その下を歩く通行人の頭にぶっかかるなんてしょっちゅうです。そんなとき、おっさんはすぐに部屋の中に身を隠すので、通行人もどこからゴミが落ちてきたのか分からず、怒りのぶつけ場がありません。

 僕の家の厨房は、このおっさんの部屋の窓と隣接しています。だから、ちゃんと窓を閉めておかないと、僕の厨房におっさんのゴミが舞い込んできます。一度、茶碗の上に、タバコの吸い殻が舞い落ちたのを見て、あの野郎にブチ切れそうになりました。でも、僕は隣人との揉め事もイヤだから、それでも我慢しているんです。

結局、民族の違いではなくて、教育の違い

 ひどい話だと思うでしょ? でも、これはこのおっさんに限ったことではなくて、中国では割とよく見かける光景なんです。あと、マンションのエレベーターの壁は、鼻水の跡だらけです。これは、また別のおっさんが、その壁に自分の鼻水を塗りたくるからです。それが彼の日課なんです。僕は何度も彼とエレベーターで居合わせ、その汚らしい光景を見かけました。

 

  こういう話をすると、日本の皆さんは、中国人ってどうしようもないなあってあきれ返るかもしれません。でも、もともと同じ中国人である香港人は、ポイ捨てなんかしません。香港の街は綺麗なんですよ。彼らはイギリスから紳士のたしなみを叩き込まれたんです。結局、民族の違いではなくて、教育の違いなのでしょう。

  このままだと世界から馬鹿にされるからどうにかして欲しいものです。その対処方法ですか? 中国が崩壊して政権が交代すれば、教育も変わるでしょうね。まあ、そんなことを口にしたら、逮捕されるかもしれないから言えないですが(苦笑)

(文・孫向文、構成=井川楊枝)

「中国のアブない正体」(大洋図書)

孫向文プロフィール>中国人民共和国浙江省杭州市出身の30歳。漢族。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画賞にも応募して受賞する。エッセイ漫画『中国のヤバい正体』(大洋図書)が好評発売中!

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