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役に立たない英語おせーたる(4)ママのためのポルノ

2013年8月26日(月)12時00分更新
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 ずいぶん前に、50 Shades of Grey trilogy(『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』三部作。まったく芸のない翻訳タイトルだ)を読んだ、というか、聞き流した。こちらでは”mommy porno”(ママのためのポルノ)などと呼ばれ、長らくベストセラー入りしていたから、気にはなっていたのだが、「買って読もう」とは思わない類の本だとタカをくくっていた。

 私が暮らす市のpublic library(公立図書館)は蔵書が充実していて、私はこの市民に与えられた特権をフルに活用しているのだが(高い税金を払っているのだから当然!)、あるとき、audio book(オーディオブック)の棚を何気なく見ていて50 Shades of GreyのCD bookを発見した。早速借りて、家事の間や車の運転中に聞き流した。

 この本、「読む」に値しないことは聞き流す前から感じてはいたが、聞き流した後、“やっぱり”と確信した。要は、現代版シンデレラ物語で、普通の女の子が、ハンサム&セックスに長けた超大金持ちに見初められ、live happily ever after(幸せに暮らしましたとさ)という、夢見る女性にウケないはずがないあらすじになっている。話の展開はつまらないし、そもそも、官能小説としてはvocabulary(語彙)が乏しすぎる。ま、聞き流せるぐらいだから、ね。

 注意散漫な状態で聞いていたのだが、気が付くと、主人公の2人(クリスチャンとアナスタージア)がセックスしていた。2人はkinky sex(変態セックス)をしまくるわけだが、その中で、聞いたことのない言葉に多々出くわした。Sex toy(大人のおもちゃ)の数々だ。

 Handcuff(手錠)、whip(ムチ)、spanking(お尻をたたくこと)あたりなら、セックスでなくても使われる言葉なので分かるが、silver balls(銀のボール)、nipple clamps(乳首締め具)、leg spreader bar(開脚棒)などなどはまったくの初耳だった。

  ヒアリング力を駆使して聞き取ったこれらの定義はこうだ。Silver ballsは2個1セットで、これをアソコに入れられたアナスタージアはムラムラしちゃってしょうがない、という代物。Nipple clampsは乳首をつまむ金具で、痛いのと気持ちいいので何とも言えないらしい。外した後も気分の高揚が続くそうだ。Leg spreader barは足首をつかんで脚を開かせる突っ張り棒。3 feet(91センチ)まで伸び、セックスの間、Intense(強烈な)快感が得られるのだとか。

 ふむ、ある意味、vocabularyは豊富だったのかもしれない…。