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August , 2017
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ドクター林の健康 トラの穴 第3回 「免疫力の主体 生命防衛軍」とは

2013年8月28日(水)10時00分更新
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 免疫力の主体である生命防衛軍について少しご説明いたします。

 この生命防衛軍、ミクロの戦士たちは血液中の白血球、特に好中球と言われるもの、マクロファージ、リンパ球などで編成されています。細菌、ウイルスなどの外敵が侵入してくるとまずは外敵をはばむバリアーによってそれらは排除されるのです。

皮膚は外敵を跳ね返す、目や涙には殺菌物質が含まれ、くしゃみによる異物の追い出し、気道の中の繊毛による除去、肺胞に常在するマクロファージ、胃液内の強力な酸などでそれらを排除したり殺したりしてくれますがそこをかいくぐって身体の中に入り込んだ敵に対しては血液中のミクロの戦士が戦ってくれるのです。

このミクロの戦士が生まれてくるところは骨髄中の幹細胞と呼ばれる細胞です。

この幹細胞から生まれる細胞には赤血球と血小板の素になる巨核球、そして白血球、マクロファージ、リンパ球というものがあります。

赤血球はご存知のように身体に酸素を運ぶもの、血小板は血液を固める作用があり止血の役割をします。戦ってくれるミクロの戦士たちは歩兵である白血球中の好中球、パクパクなんでも食べるマクロファージ、司令塔の役割をするリンパ球のT細胞、B細胞が生まれます。

身体の中に入り込んだ外敵に対してはまずは歩兵である好中球が戦いを挑みます。白血球が数を増やして戦うため血液検査すると白血球が増えてるね~などと言われるのです。そしてその白血球の死骸が色のついた痰など膿というものです。

好中球だけで勝てればそれで戦いは終わりですが、好中球だけで勝てない手ごわい相手にはマクロファージという大食細胞が行ってパクパク手当たり次第に食べてくれます。

それでも勝てない場合はマクロファージが敵の情報を参謀本部に伝えてくれるのです。

この参謀本部といわれる所は、人体の全身に網目のように張り巡らされているリンパ管のところどころにあるこぶのようなリンパ節にあり、その中に司令官であるヘルパーT細胞と言うのがいます。

敵の情報をその司令官であるヘルパーT細胞に伝えるやいなや敵の情報を受け取ったヘルパーT細胞は分裂を始め他の戦士たちに攻撃を指令する物質をどんどん放出するのです。

指令を受け取ったB細胞も次々分裂をはじめ総攻撃を開始し敵をやっつけてくれるのです。

戦いに勝利すると名参謀であるサプレッサーT細胞というものがヘルパーT細胞にある物質を伝達して攻撃中止の合図をするのです。

これらが生命防衛軍と呼ぶに相応しい免疫力というもので、どんな人でも、気が付かなくとも身体の中では日夜こんな戦いが繰り広げられているのです。

Dr.hayashi

 

 

 

 

ドクター林

本名 林 雅之

1949生

千葉市出身

秋田大学医学部卒業

現在 医療法人社団祐光会理事長 弘邦医院院長

内科医として地域医療に従事する傍らスポーツドクターとして

東京都テコンドー協会会長

新日本プロレス 全日本プロレス ゼロワンなど各プロレス団体のリングドクターを務めている

メディカルエンターテナーとして「笑いと健康」をテーマにライブ活動を各地で行っている

ED治療に関しては日本での第一人者であり「男力復活」に取り組んでいる。

 

著書 

ガンやリウマチに効果のある免疫療法(本の泉社)

  リングドクターが見たプロレスラーの秘密(三一書房)

  脳で感じるセックス入門(扶桑社)

  など20数冊

 

新聞連載

  日刊ゲンダイ(関西版) ドクター林の性の相談室

 

ラジオ 

  かつしかFM ドクター林の健康げらげらクリニック(水曜日20:00~21:00)