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〝フリーハンター〟セバスチャン「おかずは狩れ!!」 加州鱸(カチュウロ)編

2013年10月1日(火)04時09分更新
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  中国人、台湾人にとって「加州鱸(カチュウロ)」はおいしい大衆魚です。ボクの友人の中国人は「日本にはカチュウロがいっぱいて、それを釣る人もいっぱいいるのに、何で釣っても捨てちゃうの?何で食べないの?」とすごく不思議がっています。

  確かに中国、台湾でカチュウロはきちんと養殖され、スーパーマーケットで500円ぐらいで売っています。向こうの中華料理店では「清蒸鮮魚(姿蒸し)」という料理名で出てきます。おいしいです。素揚げか、唐揚げにしてのあんかけもおいしいです。

 で、カチュウロが何かというと、ブラックバスです。加州鱸は文字通り、カナダのスズキ。食用としてカナダから中国に輸入したわけです。中国は国土は広いですが、海に面している部分が少ないので、淡水で養殖できる魚として、ブラックバスを輸入し、常食しているんです。

 日本では芸能人たちを中心にブラックバス釣りがブームになりました。マニアたちはボートを所有し、何百万もするロッドや1個数千円のルアーなどを収集し、どんどん高級志向になっていき、高尚なスポーツフィッシングのイメージになってしまいました。スポーツフィッシングとして、ルアーやワームで釣るのはすごく難しい。そのゲーム性の高さもマニアをとりこにする理由になっています。で、釣っても、大切に水に戻すキャッチアンドリリースをやっています。

 でも、エサで釣るのは簡単なんです。ルアーフィッシングをやっている人からすれば、「邪道」とバカにされるでしょう。でも、厳密に言うと、2005年に施行された「外来生物法」に従えば、外来魚のブラックバスは釣ったら、放流してはいけないんです。釣ってしまったら、殺すしかないんです。無駄死にさせるのはかわいそうだから、ったら食べてあげましょうよ。

 動くものを追う性質があるので、ルアーフィッシングの対象魚になってますが、エサ釣りに関しては、動かす誘いはしない方がいいです。ミミズのうねうねした自然な動きに任せましょう。小さなザリガニでも、小さなブルーギルでも釣れました。エサは生きたものなら、何でもよさそうです。

 注意点はかなり目がいいので、ハリスはなるべく細い方がいいし、エサから針先を出さない方がいいかなーと思います。

 で、釣ったら、中華料理の通り、蒸したり、あんかけにしたり。あとは、琵琶湖がある滋賀県の大津市のB級グルメで有名なブラックバスバーガーのように、フライにしてもおいしい。スズキの仲間なので、塩焼きもおいしい

 実は刺身もうまいですが、川魚には顎口虫という脳障害や失明に至る病気を引き起こす寄生虫がいるので、絶対にやめたほうがいいです。顎口虫は川魚の中でもライギョ、コイ、ナマズ、ドジョウ、ブラックバス、ブルーギルに寄生していることが多いそうです。

 ただ、中国人がすごいのは、「顎口虫は皮ふの下を這って、数日かけて脳の方に進んで行くんだ。数日の間、皮ふをずっと観察してればいい。ミミズ腫れみたいなのができて、這っているとこを見つけたら、つぶすか、皮ふを切って、取り出せばいいんだよ。ブラックバスは生では食べるほどの価値はないけど、ライギョはそんな危険を冒してでも刺身で食べたいな」と言ってました。