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【アブナイ中国6】中国のAV事情(前編)

2013年10月7日(月)11時30分更新
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 中国はエロが法律的にNGの国です。AV女優なんてもっての他で、グラビアアイドルすら存在していません。女性タレントが水着姿になってセクシーなポーズをしていたら、当局の指導が入るでしょう。僕らが女性の水着や下着を拝むことができるのは、女性向けのファッション誌と、反日ドラマぐらいです。

 反日ドラマの中には、鬼畜日本兵が中国人女性を強姦するシーンが多々出てきます。中国人にとっては非常に腹立たしいシーンのはずなんですが、そこはまあ、公共の場でエロが禁止されている国です。視聴者の中には、エロ目的でそういうシーンを見る人も出てしまうわけなんですね(笑)。

南京事件を題材とした映画『南京南京』。女性の裸シーンも多々出てくるが、エロ目的で見た人もいる!?

南京事件を題材とした映画『南京南京』。女性の裸シーンも多々出てくるが、エロ目的で見た人もいる!?

 

 その点、日本は性におおらかな国ですよね。元AKB48の前田敦子さんが「手ブラ」写真集『不器用』を出しましたけど、あれには僕も衝撃を受けました。中国だったら間違いなくポルノに認定され、制作者は処罰を受けるでしょう。日本のトップアイドルがああいう過激な写真を出してしまうということに、僕ら中国人は逆に日本の自由な社会に憧れを抱き、進歩的な国だと実感するわけです。レディガガにしてもそうだけど、先進国の女性は衣服の束縛からも解放されているんですね(笑)。

反日青年もAVは好き!

 さて、そんなエロがNGの中国なんですけど、日本のAVは大人気なんです。何か矛盾していますよね?実は、こうしたAVは、日本の漫画と同様、全て違法に販売されているんです。

 路地裏では、日本の海賊版AVが1枚20元(300円)程度で販売されています。また、最近はBT(BitTorrent。ファイル共有ソフトの一つ)経由で日本のAVをダウンロードするのが流行っています。

 中国の反日青年「憤青」も、AVは大好きです。彼らは、AVを見ることを「日本に対する復讐」だと主張します。なぜかというと、「無料で日本の労働力を搾取」しているからだそうです。苦しい言い訳ですね(笑)。 また、日本のAV女優も頻繁に中国にやってきてイベントを催しています。露骨にエロを謳うようなイベントはもちろん法的に禁止されているんですが、「性博覧会」などテキトーに学術的な名前を付けちゃえば大丈夫です。あくまでも、それはエロではなくて、「勉強会」や「博覧会」だという名目にしちゃうんですね。実際はエロでしかあり得ないんですが(笑)。

 ステージ上では、AV女優が音楽にあわせてTバック姿で踊ります。また、そのステージの傍らでは、オナホールやバイブなどの性グッズが販売されています。中国人男性は目の色を変え、ドキドキしながら、彼女たちの姿を見つめていますよ。こうした日本の妖艶な天使たちが日中友好の架け橋になっていることは言うまでもありません。


孫向文プロフィール>中国人民共和国浙江省杭州市出身の30歳。漢族。20代半ばで中国の漫画賞を受賞し、プロ漫画家に。その傍ら、独学で日本語を学び、日本の某漫画賞にも応募して受賞する。エッセイ漫画『中国のヤバい正体』(大洋図書)が好評発売中!