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November , 2017
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〝小さな巨人〟グラン浜田とメキシコ

2013年11月27日(水)11時17分更新
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新日本プロレスが新春に開催してきた「ファンタスティカマニア」。年々、人気を集め、2014年は全5試合のシリーズとなった。大阪、京都、東京3連戦と決まり、早くもルチャファンの話題を独占している。

 

 

メキシコCMLLからトップクラスのルチャドールが大挙来襲し、本場さながらの明るく楽しく華麗なルチャリブレが、日本にいながらにして楽しめる。新日本プロレスからもトップ選手が定期的に遠征しており、両団体のパイプは着実に太くなりつつある。

 

 

新日本プロレスだけでなく多くの日本人選手も活躍しているメキシコマットだが、先駆者は何と言っても〝小さな巨人〟グラン浜田だろう。彼がいたから、そして彼の大活躍により、日本とメキシコのマット界の交流が活発になり、ルチャの面白さが日本のファンに広く浸透した、と言っても過言ではない。

 

 

1980年代半ば、メキシコを主戦場としていた浜田宅に伺ったことがある。超一等地に建つ、それはそれは立派なお屋敷だった。美味しい食事をご馳走になった。話には聞いていたが、彼の成功ぶりを実感したものだ。

 

 

 浜田がメキシコにいた頃は、今と違って治安も悪かった。ある時、襲われた女性が全裸で逃げて来た。浜田は自分の服を着せ警察まで付き添った。そんな女性がいれば二次被害に合うことが日常茶飯だった時代である、被害女性にも警官にも驚かれたという。浜田の行動は賞賛され、日本人ルチャドールの評判はますます上がり「グラン(=スペイン語で偉大)」と言われるようになった。

 

 

 日本に帰国してからも、紳士ぶりは発揮される。他の選手のファンに対しても分け隔てなく接し、評判になっていた。「みんながチケットを買って来てくれるから、そのお金が会社に入って回り回って自分にも来る訳だからね。だから、他の選手のファンも大事」と豪快に笑い飛ばしていた。

 

 

小さな体に大きな心。還暦を過ぎた今もなお、ますますお元気だ。生涯現役を目指す〝小さな巨人〟グラン浜田。目を離せない。