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November , 2017
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役に立たない英語おせーたる(12) 歯の詰め物「Filling」

2013年12月11日(水)10時12分更新
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 夜の会議に出席するのに、腹が減っては戦ができぬというので、granola bar(グラノーラバー、グラノーラを棒状にしたお菓子)を食べていた。こういうものは滅多に食べないのだが、たまたま人にもらってあったのだ。これが非常にchewy(かみがいのある)でsticky(くっつきやすい)な食べ物で往生した。

 と、口の中に小さな堅いものを感じた。舌でよって取り出してみると、歯のエナメルっぽいものが…。これまた舌で歯をあちこちなでてみると、奥歯に穴が開いているではないか! Filling(詰め物)が取れたのである。これだからstickyな食べ物は!とキレたところで始まらない。すぐに歯医者に予約を入れた。

 アメリカの歯科治療はビックリしてひっくり返るほど高い。数年前、西海岸で小さな小さなcavity(虫歯)を治療して(cavityを削って、fillingを詰める)、保険が効いたあとの負担額が90ドルだったことがある。このとき相当驚いたが、今回もこれに近い負担額が発生するのだろうと覚悟した。

 当日、歯科医は、「It’s easy. Let’s get a filling!」(簡単簡単。詰め物しましょうね)などと陽気な調子で言ったあと、「Before we get started, the front desk will explain you how much it costs」(治療の前に、フロントデスクが費用を説明しますね)。

 ここらへんがアメリカである。治療より、患者に支払い能力があるかどうかのほうが大切なのだ。

 フロントデスクのお姉ちゃんが明細書を持って現れた。その明細を見て目が飛び出した。しめて302.00ドル。そのうち患者負担は154.80ドル(残りは保険会社がカバー)!

 ほんの小さなfillingのために154.80ドルでとは…。

 しかし、fillingが取れた状態で放っておくわけにいかない。法外な料金には納得いかないが、明細書に署名した(歯科医側は、あとで訴えられないよう、料金の説明をしたことを記録にとっておかなければならないのだ)。

 局部麻酔が効くまでしばらく時間がかかったが、実際の治療はほんの10分かそこらで終了。まったく、アメリカの歯科医はぼろい商売をしているのだ。