18
October , 2017
Wednesday


マッシュルームカットの後藤達俊

2013年12月12日(木)10時25分更新
Pocket

髪型で人はだいぶ変わる。同じ人なのに、まるで別人のようになってしまう。〝ミスターバックドロップ〟後藤達俊は、その典型的な例である。

 

 

後藤は1982年(昭和年)に、寛水流空手を経て新日本プロレスに入門し、ブロンド・アウトローズ、反選手会同盟、平成維新軍、犬軍団・・・そのレスラー人生のほとんどを悪党として暴れまわった。

 

 

金髪で強面。悪党そのものだったが、若手時代は何とマッシュルームカットだった。体は大きくてゴツいが、何とも若々しくかわいらしい感じだった。「ゴツかわいい」と、女性ファンもいた。どうやらビートルズを意識してのヘアスタイルだったようで、指摘すると「エへへへ・・・」と照れ笑いを浮かべるのが常だった。

 

 

それがいつの間にか、スキンヘッドで眉までも剃りあげ、金髪になり、マッシュルームカットの面影は微塵もなくなった。

 

 

実はマッシュルームカットは、後藤の四角い顔の輪郭をカバーする狙いだったらしい。全体的に顔を包み込み、丸みを帯びているマッシュルームカットなら、顔の四角さは目立たなかったという訳だ。

 

 

若い頃の後藤しか知らない人は、悪党になった後藤を、とても同一人物だとは気が付かないことだろう。

 

 

スキンヘッドは、故・山本小鉄氏の指導の下、カミソリを駆使し自分で剃りあげ、金髪も市販の毛染めを使っていた。説明書にある「放置時間」の何倍もの時間、放置しパッキンキンに染め上げていた。すべて自分でやっていた。

 

 

「放置時間が長いと、頭皮がヒリヒリするんだよね。だんだん痛くなって来て『もう我慢できない』って、ところまで我慢すると、パッキンになるんだ」とポツリ。ぼやいているのか、自慢しているのか、どちらともとれたが、目に見えない苦労をしていたのも事実だった。

 

 

「イメチェンで、マッシュルームカットに戻したら」と言ってみたことがあるが「無理!」とひと言で却下された。後藤達俊のビートルズ風ヘアスタイル・・・是非もう一度、見てみたい。