17
November , 2017
Friday


小林邦昭の「自爆~!」

2013年12月19日(木)10時59分更新
Pocket

決め技を予告して繰り出すレスラーも多い。「これでフィニシュだ」というファンの期待も膨らみ、会場の一体感も高まる。

 

 

小島聡はトップロープに上る前に「行っちゃうぞ! バカヤロー!」と叫ぶ。今では、ファンも一緒になって合唱するのが恒例になっている。

 

 

ハルク・ホーガンは「アックスボンバー!」と叫んでいた。ディック・マードックも毎回ではないが、周囲をドヤ顔で見渡し「ブレーンバスター!」と得意げに声を張り上げた。

MVPは軽やかにステップを踏みながら「フォーリン!」と言いつつ、エルボーを落とした。

 

 

 声は出さなかったが、スタン・ハンセンは腕のサポーターを修正するとトドメ。ラリアートがさく裂し、次の瞬間には獲物がリングに転がっていた。

 

 

ただし、相手の次の技がわかれば対応もしやすい。切り返されることも多々あり、実力が拮抗した者同士の攻防なら勝敗の決め手になりかねない。

 

 

技の予告はまさに諸刃の剣。相手を恐怖に陥れ、身動き取れなくした上に、ファンを熱狂させる効果もある一方で、逆転負けのきっかけともなる。

 

 

そういえば、まだ虎ハンターになる前の若手時代の小林邦昭は、ドロップキックを相手に避けられることが多かったが、ある時から「自爆~!」と声をあげるようになった。

 

 

「自爆~!」と自虐しながらマットへ落ちていく小林。まるでスローモーションのようだった。その光景は哀愁を誘った。ちびっこファンから自爆して敗れた小林は「頑張ったよね」などと慰めの言葉をかけられていた。

 

 

現在、新日本プロレス道場の管理人を務める小林は「恥ずかしかった。自爆~! と叫んでいたのは照れ隠しだった」と振り返っている。