25
November , 2017
Saturday


衝撃の味!バナナやチョコ、唐辛子が入ったメキシカンソース「黒モーレ」~磨由子のグルメ散歩~

2013年12月20日(金)05時06分更新
Pocket

「おいしいと評判のメキシコ料理屋があるんだって。行ってみない?」とお誘いを受け、喜び勇んで出かけた。フレンチ、イタリアン、中華が隆盛の東京では、どうしてもそれ以外のジャンルの料理にありつく機会が少なくなっているからだ。

 店は「アブラソ・ア・ラ・アオハケーニャ」という名前だった。意味は「アオハカ式の抱擁」。日本人には覚えづらい響きだけれど、オーナーシェフが修行したアオハカのレストランのシェフに相談して決めた、思い入れの深い名前なんだとか。カラフルでかわいらしい外観から、カフェに毛が生えた程度の店にも見えてしまうが、料理は実に本格的!激しく美味なメキシカンを味わえる優良店なのだった。

 数品頼んだ中でも、最もインパクトの強かったのが「鶏肉の黒モーレ」。モーレとはソース自体やソースをかけた料理を指す言葉だ。この料理にもソースがたっぷりとかかっていて、もはやどう見てもモーレが主役。濃厚な予感を高まるなか、真っ黒なモーレを鶏肉に乗せて口に運ぶと、意外にアッサリしていてヘルシーだった。

 中核となる旨味や強いアクセントはないが、さざ波が何度も舌に打ち寄せるかのような、繊細かつ複雑な味わいが、かえって印象深い。すり潰した豆がベースのような舌触りだが、実際に豆は入っておらず、バナナやチョコ、唐辛子、その他のスパイスなど20種もの材料をフードプロセッサーで混ぜ合わせて作っているのだそうだ。

 メキシコビールを飲みながら、珍しいサボテンのサラダなどもつまんでみた。サボテンは、見た目も、そしてコリコリとした食感も山クラゲのよう。栄養価が高く、食物繊維も多そうだ。

 また、オーナーこだわりのメキシコビール「ドス エキス」はもうすぐ輸入が止まることになっていて、店の在庫も、ラガー、黒ビールとも数本を残すのみ。間に合ったらラッキーだ。

 

※お料理との「出会い」をより感動的にするため、写真はあえて載せません

 

東京都世田谷区北沢2-9-2 03-6407-1975 小田急小田原線 京王井の頭線・下北沢駅(P無)「鶏肉の黒モーレ」 1680円

大きな地図で見る