21
August , 2017
Monday


G線上のホース 有馬記念 「約束の血と地で倍返し」

2013年12月21日(土)08時30分更新
Pocket

今週の中央競馬は3日間の変則開催。当欄では日曜日と月曜日のレース予想を2日間に分けて3鞍ずつ掲載します。本日は22日(日曜)分の予想になりますのでご注意ください。

中山10R 有馬記念

 オルフェーヴル(5歳)がこの有馬記念で引退する。予想に入る前に馬について書いておきたい。その年最後の大レース有馬記念で引退する馬が多いのは当然で、近年ではその傾向が目立つ。が、果たして…その成績はどうだっただろうか。

【有馬記念で引退した馬】
03年…シンボリクリスエス(4歳)→<1番人気1着>
05年…ゼンノロブロイ(5歳)→<2番人気8着>
    タップダンスシチー(8歳)→<5番人気12着>
06年…ディープインパクト(4歳)→<1番人気1着>
07年…ダイワメジャー(6歳)→<6番人気3着>
08年…ダイワスカーレット(4歳)→<1番人気1着>
    メイショウサムソン(5歳)→<4番人気8着>
09年…マツリダゴッホ(6歳)→<3番人気7着>
11年…ブエナビスタ(5歳)→<2番人気7着>
    ヴィクトワールピサ(4歳)→<4番人気8着>
12年…ルーラーシップ(5歳)→<2番人気3着>※レース後に引退表明

 
 自分に都合の良いデータだけ恣意的に挙げた訳ではなく、ただ並べただけ。それでも見えてくることが有る。「一般的な競走馬のピークは4歳」、馬にも個性が有るがこれは競馬の真理の1つである。サラブレットを1番強い時期に引退させるのは、近くにいる人間が出来る1つの美学だと思う。ダイワメジャーは高齢で好走しているし、ヴィクトワールピサは4歳で負けている。これは3歳の時にクラシックを皆勤したかどうか、海外遠征をしたかどうか、要は蓄積疲労の問題ではないだろうか。「王道路線の4歳>世代最上位の3歳>中山巧者の5歳以上」、これが近代有馬記念の鉄則だと思う。今年は3歳馬が2、3枚落ち、4歳馬の代表格ゴールドシップが大不振。オルフェーヴルも競走馬の定石からだと厳しい条件だが…。

【推奨馬】ナカヤマナイト

◎ナカヤマナイト
○アドマイヤラクティ
▲ゴールドシップ
△オルフェーヴル
△カレンミロティック
△ウインバリアシオン
△ヴェルデグリーン
☆ラブリーデイ

 中山芝2500mで走りまくっているのがステイゴールド産駒。この1年間でも(6・3・2・12)で3着内率は5割に近い。実際に昨年の有馬記念でも3頭が出走してワンツーフィニッシュ。直近でも12月1日の12Rでステイゴールド産駒のワンツー、馬連は2万馬券だった。本当に馬券が上手な人はここで大儲けしているはずで、人気(しかも1、2番人気)のステイゴールド産駒が出てくる今年の有馬記念では妙味は全く無い。それでも今年の上位2騎は少し怪しい。オルフェーヴルは年齢的な衰えを克服出来るかどうかのレース。ゴールドシップは大敗直後の大舞台で乗り替わりと初ブリンカーのショック療法。どちらも安泰とは言い切れない。
 それならば同産駒で1番人気の無いナカヤマナイトをあえて狙おう。昨年は5番人気7着、今年は奇しくも昨年と同じ15番となってしまった。昨年の敗因は騎手曰く「微妙に距離が長かったのかも」。確かに外枠で差す形としてはほぼ完璧に乗って、前にも届かず後ろから来た馬にも抜かれてしまった。得意としている中山コースでもGIの壁を感じさせる完敗だった。
 逆襲はここから。直後の中山記念を当たり前の様に完勝。陣営も腹を決めたのだろう、それ以降は得意の中山を1度も使わず、安田記念→宝塚記念→天皇賞→ジャパンCと適性を無視し、あえて最高峰のレースに挑み続けた。その前走は1角でカットされる不利が響き、0.4秒差の9着。今までと違う明らかな先行策を取っただけに痛い不利だった。今年の国内GI出走4回は出走馬中最多。年始から有馬記念を目標にしていた馬はこの馬しかいない。「有馬の外枠だから…」という安易な理由でこの馬の1年間を否定できない。ようやく自分の庭に戻り、昨年とは違う「奇策」が噛み合えば、この相手関係でも充分勝ち負け。今年のステイゴールド産駒はこの馬だ。
 相手だが今年の中山芝2500m成績が(1・2・0・1)と隠れ巧者のハーツクライ産駒がいかにも不気味。12年の成績は(0・1・0・3)だが、良馬場で1度も走っていなかった。中山実績の有るアドマイヤラクティは勿論、初GIのカレンミロティックは押さえる。ウインバリアシオンは屈腱炎明け2戦目の反動が怖く評価を下げた。馬券は単複のみ…と言いたいが控えめに馬連と◎○、◎▲からの3連単マルチで好配当も狙っておく。
 

【若駒推奨馬】

中山7R ホープフルS シャンパーニュ

 来年から朝日杯FSが阪神で施行される為、このホープフルSが重賞(賞金は6500万円を予定)に繰り上がる。これで京成杯、弥生賞に続き世代限定の中山芝2000mの重賞は3つ。これは甚だ疑問で、来年の施行も有馬記念当日。関西の有力厩舎が有馬記念出走馬と一緒に輸送しやすくなるのだろうが、それ以外のメリットが見当たらない。もしかすると15年から京成杯の設定が変わる可能性は有るが…。
 来年へのアピールか東西共に例年よりも層の厚いメンバーが揃った。何頭かいる良血馬に惹かれるが、この冬の中山開催で猛威を振るっているチチカステナンゴ産駒に狙いを定めたい。出走数が少ないにも関わらずこの開催で3勝(2着1回)は立派な数字。瞬発力不足を暮れの中山の馬場で補っているのが好走の要因だろう。ここは同産駒が3頭(いずれも母父サンデーサイレンス)いるが、オープン経験の有るシャンパーニュの方を上位に評価。母母は秋華賞を制し、ジャパンC2着の名牝ファビラスラフインで血統的な下地は素晴らしい。多頭数で怪しい馬も多いので、馬券は単複を大本線に11、10へ絞って馬連・ワイドで組み立てる。

中山2R 2歳未勝利(ダ1800m) エスティレジェンド

 芝の新馬戦で2着のゴールドアリュール産駒ラインハーディーが6着→4着とちょい負けして待望の初ダート。「ここで飛び付かずしてどこで飛び付く!?」ほどのパターンだが、もう定番になりつつあるこのダート替わり。圧倒的人気は避けられそうにない。
 ここは幸いにも初ダートで買ってみたかったもう1頭が出走。奇しくも前述ラインハーディーと同じ新馬戦で3着だったエスティレジェンド。父のロージズインメイは産駒傾向が掴みにくいが、どうやら母父に大きく左右される種牡馬。産駒成績は芝よりもむしろダートでの勝利数が多く、エスティレジェンドの母父はエルコンドルパサー。こちらは短い種牡馬期間ながらヴァーミリアンとアロンダイトのGI馬を2頭も輩出している。渋った馬場も得意の血統で、前に行ける脚質は中山ダート向きで馬券はこちらから。単複と馬連で10、14、16、6、2へ流す。