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September , 2017
Saturday


役に立たない英語おせーたる(15)ガンダムおたく

2014年1月4日(土)05時01分更新
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 私が勤める職場はcubicle(パーティションで間切りされたスペース)で仕切られており、associate(従業員)一人につき一つ割り当てられている。皆それぞれ、cubicleの壁を飾りつけていて、その人の個性や趣味が分かる。

 私は『ガンダム』のザクが好きなので 、壁に、バズーカや斧を持ったシャー専用ザク(1体)と量産ザク(2体)のミニチュアを仁王立ちさせている。

 アメリカ人は好奇心が強く、というより、素直に好奇心を満たそうとする傾向がある。『ガンダム』は日本のアニメだから、アメリカ人は、アニメおたく(「おたく」は英語でgeek)でもない限り、知らない。で、私のザクは確実に同僚の興味を引いた。

 “Let me check out those little guys”(あそこのちっちゃいのをチェキダー)と言いながら、同僚がやってきた。「こりゃ、説明を求められるな」と構えたら、期待どおりの質問が飛んできた。”Who are they?”(何これ?)。

「『ガンダム』っていうアニメに出てくるキャラ。人間が中で操縦するんだよ」と説明したら、端的な回答が返ってきた。

 “Ah, like Star Wars in America”(アメリカの『スターウォーズ』みたいなもんか)。うむ、この比較は使える。

 別の同僚は「ガンダム」をググりたいからスペルを教えてくれと言う。「gundamだよ」と教えると、早速、グーグルでガンダムの画像を引っ張ってきて、私のザクと見比べ、”Who are they?”。ま、当然の質問ですわな。ガンダムの敵だと説明すると納得し、さらに、シャー専用ザクを指さしながら、”Is the pink one for girls?”(ピンクのは女子用か?)と面白い質問をする。どうやら、「ピンク」は女子用、「グリーン」(量産ザク)は男子用と考えたようだ。

 少し離れたところに座っている同僚は、「超」(英語ではsuper)が付く冗談好きで、先日パーティション越しにからかってきたとき、周りの同僚たちが、”Turn around your army to aim him!”(軍隊をあいつに向けちゃえ!)と応戦の差し伸べてくれた。Your army というのは私のザクたちだ。そのとき以来、私のザクは彼のほうを向いて立っている。