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September , 2017
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山から運んできた新鮮な〝エアバッグ〟に市民が殺到【中国・河南省】

2014年4月1日(火)03時04分更新
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まるで飛行機の非常用酸素マスクのようなものをつけてきれいな空気を楽しむ中国人民

まるで飛行機の非常用酸素マスクのようなものをつけてきれいな空気を楽しむ中国人民

 もはやPM2・5どころではないPM0・5という空恐ろしいレベルの大気汚染が、都市圏のほぼ全体を覆う中国。このままでは世界一危険な“肺がん国家”になるといわれる中、河南省鄭州市にある旅行会社が自然豊かな山岳地帯から新鮮な空気を袋に詰めて運び込み、同市の市民に提供した。

 旅行会社が、約200キロ離れた風光明媚な河南省の老君山から運んできたのは20個の大きなビニールバッグに詰め込んだ空気。同社による老君山ツアーのPRイベントだが、鄭州市民には好評で、屋外の会場には「きれいな空気が吸いたい」という人々が殺到。吊るされた“エアバッグ”からチューブでつないだ飛行機の酸素マスクのようなものを使い、順番に山の空気を楽しんだ。妊娠8か月という女性は「新鮮な空気を吸ったおかげで、お腹の中の子も元気に動いているみたい」と話した。

 ちなみに、PMとは粒子状物質のこと。PM0・5は、0・5マイクロメートルという細菌の半分程度の大きさの物質で、吸い込んでしまえば、呼吸器疾患を引き起こすのみならず、血流に流れ込み,心臓などの臓器にも害を及ぼす危険性を指摘されている。