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September , 2017
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ドクター林の健康トラの穴 第30回「プロレスラー限定の健康法」

2014年4月23日(水)06時30分更新
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プロレスラーというとコレステロールや中性脂肪などの脂質系が高く、血圧も高めで血糖値も高いのではないか、と考えられがちです。

20年くらい前に調べたプロレスラーの血液検査ではほとんどがコレステロール、中性脂肪、尿酸値が高くみられました。

しかしこれらの値は標準的な成人男性の正常値と比べて高いということであり、プロレスラーにはプロレスラーとしての基準を作って判断すべきだと思っていました。

コレステロール、中性脂肪、尿酸値、血糖値、これらが多少高くとも身体を維持するためにはたくさん食べる必要があるからで、食べればこれらの値は高くなって当然であり治療を必要とするものではありません。

ふつうの人ではレスラーのような値だと心配ですが、あれだけ身体を鍛えているプロレスラーであれば多少高い値でも正常範囲と考えて気にしないでいいと思っていましたし、これらの値が高いのをむしろプロレスラーらしいと考えていました。

ここ数年プロレスラーの血液検査をすると正常値ばかりの選手が多いのに驚かされます。

体形を見ても腹が出ている選手は少なく腹筋を鍛え大胸筋や腕の筋肉を鍛え見るからにかっこいい身体をしています。

体脂肪率は一桁、コレステロール、中性脂肪は正常値、血糖値はもちろん正常、筋肉を鍛えている証のクレアチニンフォスフォキナーゼ(CPK)という酵素が上昇しアスリートと呼ぶに相応しい検査結果です。

プロレスラーらしい検査結果とは今ではこのような全くの正常値を示す身体になっているのはちょっと寂しい気がします。

糖尿病と診断がつけられる選手がいないわけではありません。

私の知る限り4、5人です。しかし彼らは練習での運動量が多いためかに自覚症状はなく無制限に食べたり飲んだりしています。

見かねて糖尿病の怖さを説明し薬を飲んでもらっていますが自覚症状に変わりはなく血糖値も高いままです。この辺がプロレスラーらしいと言えます。

現役でこの運動量を続ける限りは大丈夫と思いますが、年齢とともに運動量が減っても食事や飲酒の量には変わりないことが多いのでその時は心配ですが。

まあ普通の糖尿病の治療のように食事制限をして体力が無くなるより食べたいだけ食べて運動量を増やした方がよいと思います。

しかしこのことは一般の方に奨めることはできません。あくまでプロレスラー限定の健康法というわけです。

 

 

 

 

本名 林 雅之

1949生

千葉市出身

秋田大学医学部卒業

現在 医療法人社団祐光会理事長 弘邦医院院長

内科医として地域医療に従事する傍らスポーツドクターとして

東京都テコンドー協会会長

新日本プロレス 全日本プロレス ゼロワンなど各プロレス団体のリングドクターを務めている

メディカルエンターテナーとして「笑いと健康」をテーマにライブ活動を各地で行っている

ED治療に関しては日本での第一人者であり「男力復活」に取り組んでいる。

 

著書 

ガンやリウマチに効果のある免疫療法(本の泉社)

  リングドクターが見たプロレスラーの秘密(三一書房)

  脳で感じるセックス入門(扶桑社)

  など20数冊

 

新聞連載

  日刊ゲンダイ(関西版) ドクター林の性の相談室

 

ラジオ 

  かつしかFM ドクター林の健康げらげらクリニック(水曜日20:00~21:00)