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August , 2017
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ドクター林の健康トラの穴 第32回「プロレスのリングドクターは大変!?」

2014年5月7日(水)06時05分更新
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リングドクターの仕事は試合中に選手がけがをしたり、異常事態が起こった時に手当てをすることです。

そのためにリングサイドで試合を一部始終見ていて選手に異常がないかどうかチェックしています。

選手は途中で具合が悪くなってもそれを隠して試合を続けようとするもの、その細かな異常も見抜くようにしていなければなりません。

時にはリングに近づいてよく観察する、必要ならばリングに上がってチェックすることもします。

しかしリングに上がるとチェックしたり介抱したりするつもりが思わぬ暴行にあったりするものです。

試合後に倒れている選手を見ようとすると、相手の選手に蹴飛ばされたり、突き飛ばされることはしょっちゅうです。リングに近づいただけでスライディングキックをされたこともあります。

女子プロレスでは試合の後にリングに上がると、「どけ!やぶ医者」と罵られたり、時には蹴飛ばされていました。

以前、ある団体の試合で倒れた選手のチェックのためリングに上がったところ相手の外人選手に抱えあげられてボディスラムを食らい担架で退場したこともあります。

その後の試合でも、同じ外人選手に暴行されリングサイドに座っていた私の友人が怒ってこれで刺せ、とボールペンを渡されたことがありました。

この前は、負けて倒れている外人選手を見に行って“Are you OK?”と近づいて声をかけたところその選手にスモールパッケージホールドで丸め込まれました、ということもありました。

錯乱して相手を間違えたのか、まだまだできるという意志表示だったのか、びっくりしたことがありました。

つい先日ですが、コーナーポストから投げられた選手が動かなくなったのでチェックするようにレフリーが指示してきたのでリングに上がりました。

倒れている選手を診ていると相手の選手に蹴られました、それでもひるまずにチェックしていると再び相手の選手に蹴飛ばされました。

その時は思わず我を忘れ、立場も忘れて「何するんだ、お前!」と腹を蹴飛ばしてしまいました。

その選手が腹を抱えて後ろを向いた途端、いつもリングを見上げながらイメージトレーニングしているせいでしょうか、後ろから抱きつき片腕を取ってぐるっと相手を回しこちらを向けて思わずクロスライン、そう、レインメーカーを決めたのです。

暴行されっぱなしの27年のリングドクター生活のうっぷんを一気に晴らした瞬間でした。

いや~、プロレスって本当にいいもんですね。

Dr.hayashi

 

 

 

 

本名 林 雅之

1949生

千葉市出身

秋田大学医学部卒業

現在 医療法人社団祐光会理事長 弘邦医院院長

内科医として地域医療に従事する傍らスポーツドクターとして

東京都テコンドー協会会長

新日本プロレス 全日本プロレス ゼロワンなど各プロレス団体のリングドクターを務めている

メディカルエンターテナーとして「笑いと健康」をテーマにライブ活動を各地で行っている

ED治療に関しては日本での第一人者であり「男力復活」に取り組んでいる。

 

著書 

ガンやリウマチに効果のある免疫療法(本の泉社)

  リングドクターが見たプロレスラーの秘密(三一書房)

  脳で感じるセックス入門(扶桑社)

  など20数冊

 

新聞連載

  日刊ゲンダイ(関西版) ドクター林の性の相談室

 

ラジオ 

  かつしかFM ドクター林の健康げらげらクリニック(水曜日20:00~21:00)