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August , 2017
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ドクター林の健康トラの穴 第33回「にんにく注射には 〝にんにく〟は入っていない」

2014年5月16日(金)06時00分更新
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プロレスの会場について控室に行くと選手が並んで待っています。

それは〝にんにく注射〟を希望する選手たちです。

疲れている選手、なんとなく体調がすぐれない選手、かぜをひいたような選手、これから試合をするのに気合を入れたい選手など打つ理由は様々です。

そして「疲れがとれて元気になった」「風邪をひかなくなった」「頭や目がすっきりした」等々と、みな一様ににんにく注射の効果を絶賛しています。

勘違いされている方も多いのですが、にんにく注射とは、本当ににんにくの成分が入っているわけではありません。

注射に含まれる成分が「鼻やのどを刺激する臭いがにんにくのような臭い」だということで、このような名前で呼ばれているのです。

ではその成分ですが、ビタミンB1なのです。

ビタミンB1に含まれる硫黄の成分が原因でそのような臭いがするのです。

ビタミンB群は水溶性ですので、摂りすぎても身体に蓄積することはなく、副作用もありません。

逆に言うと、すぐ体外に排泄されてしまうため定期的に摂る必要があります。

このビタミンB1ですが、摂取した糖質を分解し、脳が活動するのに必要なエネルギーへと変える働きを助けるのに必要な成分です。

なのでビタミンB1が不足していると、糖質からエネルギーを取り出せず元気が出ません。

さらに分解されなかった糖質は脂肪になって蓄積し、肥満になってしまいます。

またビタミンB1は、筋肉にたまる疲労物質である乳酸を除去する働きもあるため、疲れが取れるのです。

ですから不足すると疲れが溜まりやすい体質になります。

にんにく注射は、血液に乗っかって全身に万遍なく行きわたり、蓄積した乳酸を燃やしてくれます。

そして、疲労物質を洗い流し新陳代謝をよくします。

日本人の主食は白米ですので、ビタミンB1が米ぬかとともに捨てられてしまい糖質だけを摂取することになります。

その点玄米はビタミンB1が豊富で、糖質から効率よくエネルギーを取り出してくれます。

最近もインスタント食品、清涼飲料水の摂り過ぎは糖質が多くなりビタミンB1不足となり、脚気(かっけ)のような症状になる人が増えています。

身体がだるい、元気がない、すぐに脂肪がつく、疲れやすい、このような方はB1が不足しているのかもしれません。

一度にんにく注射を試してみてください。

Dr.hayashi

 

 

 

 

本名 林 雅之

1949生

千葉市出身

秋田大学医学部卒業

現在 医療法人社団祐光会理事長 弘邦医院院長

内科医として地域医療に従事する傍らスポーツドクターとして

東京都テコンドー協会会長

新日本プロレス 全日本プロレス ゼロワンなど各プロレス団体のリングドクターを務めている

メディカルエンターテナーとして「笑いと健康」をテーマにライブ活動を各地で行っている

ED治療に関しては日本での第一人者であり「男力復活」に取り組んでいる。

 

著書 

ガンやリウマチに効果のある免疫療法(本の泉社)

  リングドクターが見たプロレスラーの秘密(三一書房)

  脳で感じるセックス入門(扶桑社)

  など20数冊

 

新聞連載

  日刊ゲンダイ(関西版) ドクター林の性の相談室

 

ラジオ 

  かつしかFM ドクター林の健康げらげらクリニック(水曜日20:00~21:00)