17
December , 2017
Sunday


具材はパン粉!でも旨すぎる“貧乏パスタ”はイタリアンの真髄~磨由子のグルメ散歩~

2014年6月7日(土)03時59分更新
Pocket

 この日、テーブルに並んだメニューはどれもが特筆すべきものばかりだったので、本当はどれか一品だけを推すのが難しい。でも、心を鬼にして「パン粉のパスタ」を選ぶことにした。だって、「トラットリア ダル・ビルバンテ・ジョコンド」に行くことにした一番の理由は、これを食べるためだったから。

 昔、有名なイタリアンのシェフがテレビで作って見せていて、それ以来、一度食べてみたかったんだけれど、一度も出会うことがなかった。だから、これはもう私にとって「幻のメニュー」。これがあると知って、矢も盾もたまらずに予約を入れたのだった。

 パン粉をオリーブオイルで焼いて具や調味料として使うというのは、シチリアなどの貧しい土地で編み出された知恵で、現地では香草すら入っていないことも珍しくないんだとか。

 ついに目の前に現れたそれは、スパゲッティよりひとまわりほど太く、焼き色のついたかなりの量のパン粉がかけられていて、イタリアンパセリがあしらわれていた。おお、これが・・・。う~ん、やはり地味としか表現しようがないほどの地味さ!!

 しかし、手打ちのスパゲットーニはモチモチとしていて極上にウマイ。太めだからなおさら食感が活きる。口の中がパサパサになるかと思いきや、パン粉は香ばしく、オリーブオイルの香りも芳しい。いかに貧乏であろうとも、おいしいものを食べることに対する熱意はさすがイタリア人。その豊かな感性に思わず脱帽!

 珍しい料理も多い店だったので、パスタは6種類も頼んで取り分けたのだけれど、大きな取り皿を出してくれたので一度に並べて食べ比べをすることができ、同席者はみんな喜んでいた。スタッフの数は多くないものの、サービスに熱心な姿勢を感じることが他にもいくつもあって、これはきっと・・・、行きつけになるかも。

 

※お料理との出会いをより感動的にするため、写真はあえて載せません

 

東京都港区白金台3-18-1 03-6721-9500 JR・東急・東京メトロ・都営線 目黒駅(P無) スパゲットーニ アーリオ・オーリオ・エ・ペペロンチーノ 香草パン粉がけ 900円

&

大きな地図で見る