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役にたたない英語おせーたる(29)包丁で魚を「三枚に下ろす」は

2014年6月7日(土)09時00分更新
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 こちらで日常手に入る魚の種類は非常に限られている。極端に言えば、Salmon(サケ)とcod(タラ)のみである。アメリカ人はsalmonが好きだ。確かに、こちらのsalmonはよく太って脂がのっているので、うまいっちゃうまい。Codはfish & chips(フィッシュ・アンド・チップス)でおなじみの魚。淡白な味なので、タルタルソースだなんだとどっぷりかけて、魚を食べてるんだかソースを食べてるんだか分からない状態で食すことが多い。

 私は青魚が大好き。イワシ、アジ、ハマチ、ブリ、サバ、サワラなどなど、「これが魚だ!」という味を全開に主張している魚が好きなのであ~る。しかし、こういう魚くさい魚はアメリカ人にはウケない。なので、スーパーには並ばない。

 しかし、先日、ちょっと高級なスーパーに出かけたとき、魚売り場で青い魚を発見!ポップ(売り場で広告)を見ると”Whole Spanish Mackerel $6.99/lb.”(サワラ、1ポンド6.99ドル)と書いてある。一尾の重さがどれくらいか分からないから、6.99ドルは高いかもしれないが、サワラが食べられるなら「致し方あるまい」と腹をくくった(計量の結果、19ドルなり!高級サワラである)。

 家に出刃包丁がないので、下ろしてもらわなければならない。さて、ここからである。「三枚に下ろす」を、売り場のお兄さんにどう説明すればいいのか。「下ろす」はfilletだが、「三枚に下ろす」の直訳”Fillet into 3 pieces”では通じない。”Will you slice it half and take out bones. I don’t need the head.”(半分にスライスして、骨を取ってください。頭は入りません)と言ってみたが、通じない。お兄さんとしては、どの部分をスライスして、どの骨を取り除けばいいのか分からないのである。「くっそー、日本の魚屋だったら、この説明で十分に三枚にしてくれるはずだ!」とイラっとしたが、食文化が違うのだからしょうがない。

 私とお兄さんが意思の疎通が図れずにいるのを見かねて、奥からボスらしき人物が現れた。”Do you want it butterflied?”(バタフライにしますか?)と私に尋ねる。「Butterfly(チョウ)ってなんだ?! あたしゃ、サワラが欲しいんだよ!」と思って、尋ね返したら、butterflyとは腹から切り開くことだという。広げた様子がチョウが羽を広げてるみたいでしょ。なるほど。「そうそう、それそれ」と返すと、”Butterflied, two fillets, no bones, no head?”(開いて、2枚にして、骨なし、頭なし、ね?)と確認してくれた。そうそう、それそれ。

 まったく、魚を買うのも一苦労である。