20
October , 2017
Friday


〝フリーハンター〟セバスチャン「おかずは狩れ!!」~ハコフグ編~

2014年7月6日(日)07時23分更新
Pocket

バカうまのハコフグ

バカうまのハコフグ

 港や堤防で釣りをしている時、たまにタモ(網)ですくうことができる魚とかがいます。ふわふわのんきに漂っているハコフグ、ワタリガニあたりでしょうか。両者ともとてもおいしいんです。今回はハコフグを紹介します。

 ハコフグはまず釣ることはできません。逆にのんびり泳いでいるところをタモですくうことはできちゃうんです。なぜなら、ハコフグは文字通り、体表が硬い箱みたいなウロコで覆われているんです。まるで骨のような硬さです。しかも、皮膚からパフトキシンという水溶性の毒を出して、身を守っています。だから、自然界でハコフグを狙う敵はいません。そのため、警戒心が薄いんで、タモですくえてしまうんです。

 しかも、フグといえば、テトロドトキシンという人を死に至らしめる猛毒を持っているものですが、このハコフグの身にも内臓にも毒はありません。ただし、ごく最近、九州あたりでは中毒例がわずかにあるようです。これは、パフトキシンでもテトロドトキンでもありません。パリトキシンという毒をもったイソギンチャクをハコフグが食べ、肝臓に毒が蓄積されていたことが原因のようです。九州以西のハコフグは気をつけた方がいいでしょう。関西地方より北のハコフグはまず大丈夫なようです。

 で、食べ方です。魚とは思えないとても硬い殻なので、キッチンバサミか金切りバサミを使います。肛門からハサミを入れ、底面の辺をジョキジョキ切り取ります。調理というより、工作です。で、パカッと底面をはずすと、とてつもなく大きな肝があります。内臓を全部取り出したら、肝以外は捨てます。身は角に鶏のササミのようにこびりついています。この身を取り出して、刺し身にしてもおいしいです。

 でも、ボクは身はこの時点ではそのままにしておき、肝を金山寺みそと、たっぷりのネギとともに叩き、殻に戻します。そして、コンロに網を乗せ、肝の金山寺みそ叩きを戻した殻ごと焼きます。殻が焦げるくらいに焼きます。みそ和えの肝に火が通ったようでしたら、完了。ボクはこんなうまい魚を食べたのは初めてと思ったほど感動しました。カワハギの肝並みにおいしいのに、肝が体のほとんどを占めているほど大きいのですから、すごいですよ。