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October , 2017
Wednesday


役にたたない英語おせーたる(38)ナッシュビルの〝決闘するピアノ〟

2014年8月9日(土)09時00分更新
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 先日、音楽の町・テネシー州ナッシュビルに遊びに行って来た。音楽好きと呑み助にはたまらない町だ。こじんまりしたダウンタウンのBroadway(ブロードウエー)、2nd Street(セカンドストリート)、Printers Alley(プリンターズアリー)にレストランやミュージックバー、土産物屋が集中している。ダウンタウンに宿をとれば、これらを歩いて回れる。歩いて飲みに行くなど、今住んでいる町ではまず無理なので(どこに行くのも車)、「飲み歩き」がこの旅行の最大の目的だった。

 ナッシュビルはカントリーミュージックで知られるが、何もカントリーミュージックに限らない。ジャズ、ブルースの生演奏も、そこかしこのバーで楽しめる

 Broadwayをぶらついていて、”Dueling Pianos”(決闘するピアノ)と書かれた看板を見つけた。どんなものか分からないが、面白そうなので入ってみることにした。そもそも私はピアノが好きなのだ。

 中に入ると、すでに演奏は始まっていた。ステージには2台のグランドピアノが向かい合わせに置かれ、その奥にドラムが1台、そしてステージを囲むようにテーブルが並べられている。

 各テーブルには紙とペンが用意されていた。客がリクエストを書き込み、チップとともにピアノの上に置くのだ。それを受けて、ピアニスト2人が代わる代わるリクエストをこなしていく。それを見て、私は、”I’m impressed! They can respond to all requests! How can they do that?!”(すげ~! どんなリクエストにも応えてるやん。どないしたらあんな芸当できるわけ?!)と痛く感動した。

 ピアノ演奏も体力勝負。ピアニストには休憩が必要だ。Duel(二者間の果し合い)なので、基本は2人のピアニストが演奏しているのだが、1時間弱に一度くらい、一人がドラムに移動し、空いたピアノを3人目のピアニストが引き継ぐ。つまり、一時、3人がステージに上がるのだ。その形で1曲か2曲こなした後、ドラムを叩いていたピアニストは休憩を取るためにステージを下りる。こうすることで、ステージ上には常に2人のピアニストが確保される。そして、ピアノのduelは続く・・・。

 ピアノの演奏もさながら、歌えるし、このピアニストたちはドラムも叩けるし、曲と曲の間のしゃべくりも面白いし、素晴らしいエンターテナーたちだった。