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August , 2017
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最上級のほっこり感!老舗あんぱん店の隠れた名品「あずきミルク」~磨由子のグルメ散歩~

2014年8月17日(日)12時13分更新
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 日本一の「あんぱん」の呼び声も高いと聞いていたので、いかなるものかと思っていた。なるほど、どっしりとしたコクのあるあんこには風格が漂っている。洋菓子にも対抗できる食べ応えのあんぱんだ。パン生地は薄手ながらフワッと柔らか。上質な卵とバターをたっぷりと使っているのだそう。あんこの存在感についつい目を奪われてしまうけれど、この店はパン屋だから、実はパンにこそ強いこだわりを持っていることが店主の口ぶりから窺い知れた。

 巣鴨「喜福堂」は、大正5年から続くあんぱんの名店。飾り気のない食堂のような店内に飾られた昔の写真が、長い歴史を醸し出している。それにしても、これだけヘビーなあんこを仕込むのは大変そうだ。なんせ、四代目である現在の店主は女性。やはり、「手練りしていますから、重労働です。」と苦笑していた。

 イートインではコーヒーや緑茶などのドリンクが飲め、抹茶にほうじ茶ミルクなどもある。メニューを眺めていたら、なぜか口からツルッと「あずきミルク、コールドで」という言葉が飛び出してしまった。甘い食べ物に甘い飲み物って・・・。ところが、意外や意外、これが大正解。自然なあずきの風味と控えめな甘さが、なんともホッとさせる味わいで、ゴク、ゴク、ゴク・・・、思わず目を細めながら、ほぼ一気飲み。初めてなのに懐かしい。なんだか妙にゆったりとした気分に。

 この強力に癒し系なドリンクは、看板商品のあんぱんに使われているあんこをベースにしているのだそう。しっかりと甘いあんぱんに合わせても、むしろ相乗効果が生まれて、どちらもがよりおいしく感じられてしまうクセになる組み合わせだった。

全くの余談だけれど、店主は「かなり珍しい漢字の『まゆこ』」さん。同じ境遇の人に初めて出会ったので、その話題でしばし盛り上がってしまった。

 ※お料理との出会いをより感動的にするため、写真はあえて載せません

東京都豊島区巣鴨3-17-16 03-3917-4938 JR山手線・都営地下鉄三田線 巣鴨駅(P無) 「あずきミルク」 380円

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