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November , 2017
Wednesday


役にたたない英語おせーたる(40)皮肉っぽいユーモアのセンス

2014年8月23日(土)09時00分更新
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 テネシー州ナッシュビルはsarcastic sense of humor(皮肉っぽいユーモアのセンス)を売りにしているようなところがある。

 お昼を食べる場所を探していたら、あるレストランが路上に”Bad food, bad drinks, bad service”(食事も酒もまずくて、サービスも悪い)という看板を出していた。「Bad(悪い)を売りにするなんて面白いじゃん」ということで、「B.A.D.」というそのレストラン&バーに行ってみたら、Back Alley Diner(路地裏のダイナー)の略であることが分かった。サンドイッチやバーガーを試してみたが、そつなくおいしい。ま、お酒を飲まなかったので、お酒がどれほどまずいかは不明だが。接客してくれたウエートレスもフレンドリーで、”It’s not bad at all in the end”(ちっとも悪くないじゃん)と言うと、照れ笑いをしていた。

 別の日、「Dick’s」というレストラン&バーに行ったが、ここはウエイターが客をいじくり回す店だった。玄関のドアに”Pull”(引く)と書かれているのに気付かず押していたら、中からウエイターが現れて、”This reads pull”(これは「引く」って読むんですよ)なんて言ってくる。

 中に入ってカウンターに陣取ると、ゲイのバーテンダーが開口一番、”Don’t expect me to serve you”(私がサービスするなんて期待しないでね)とか言いながら、このバーテンダー、実はすごく気が付く人で、”Is everything OK?”(おいしい?)”You want more water?”(水、もっといる?)など、いろいろと世話を焼いてくれた。”We know you are a good server”(接客がうまいじゃん)とほめると、”Don’t tell me how to do my business”(私の仕事のやり方に、口出しはしないでくれる?)と言って、照れて奥に行ってしまった。

 しばらくしてウエイターにトイレの場所を聞いたら「あっち」と指で示してくれた。が、彼のすぐ後ろに”Women”(女性用)と書かれたドアを見つけた。「はは~ん、このウエイター、私をひっかけようとしてんだな」と思い、”Never mind, I found it”(見つけたからいいや)と言ってやった。そして”You don’t trust me”(おれを信じないの?)というウエイターを無視してドアを開けたら、なんと!壁だった。とんでもないジョークである。結局、ウエイターが指差した方向に本当のトイレがあったのだ。

 と、今度は用を済ませて、トイレを出ようと内側からドアに手をかけて混乱した。ドアのところには”Men”(男性用)と書かれているのである。女性用のトイレに入ったはずなのに・・・。困惑しながら外に出て、外側からドアを確認すると、間違いなく”Women”と書かれている。さきほどのウエイターに、”I got confused!”(わけ分からんちゅうねん!)と文句を言ってやると、ウエイターは大笑いしていた。

 と、まあ、ナッシュビルでは一味違うhospitality(おもてなし)を楽しむことができた。