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October , 2017
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たっぷりクミンがガツンと来る!“ラム肉の聖地”で味わう極上「串焼き」~磨由子のグルメ散歩~

2014年9月6日(土)11時41分更新
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 熱狂的な支持者を持つ個性的な店というのがある。ココの場合、とにかくラム(子羊)肉、クミン、香菜(シャンツァイ=パクチー)が多用されているので、それらが好きな客ばかりがテンションを上げてやって来る――。な~んて聞くと、強烈な味わいを想像してしまうが、さにあらず。味つけは醤油味が多く、油っ気も少なくて、どの料理も意外にあっさりしている。それが中国東北地方料理の特徴なのだろう。

 夏だというのに隣接したラム肉しゃぶしゃぶの専門店も一杯ながら、「味坊」本店は2階までパンパンの満員御礼。私たちがいる間に2巡していたテーブルもあったほどの人気。「ラム肉串焼き」にかぶりついて、そのわけがわかった。

 もともとキメの細かい羊肉の、ことにラムは柔らかいのだけれど、上等な店に劣るどころか、むしろ上回るほどの柔らかさに驚いた。炭火を使っているという火の入り方も実に繊細。これをこの値段で味わえるなんて、なんて幸せ!肉に臭みがないことは当たり前になって来たけれど、それでも羊肉は苦手、という人でも、これが食べられない人はいないはず。

 大量にまぶしてあるクミンがプツプツと歯に触るのも心地よく、鼻孔に広がる香りはとても爽やか。華やかささえ感じる。クミンは家でよく使うけれど、スーパーで買うものとはまるで別物だ。最近、地物のハーブを頂く機会があるのだけれど、スパイスやハーブはやはり鮮度がものを言うと改めて実感しながら、2本、3本と手が止まらない。

 ラム肉の餃子や香菜のサラダも人気メニューだけれど、平たくてぶ厚い春雨らしからぬ板春雨もオススメ。モチモチプルンと独特な食感が独特で、舌にも歯にも心地よい1品だ。なんだかいくらでも食べられてしまうのに、支払いは一人頭4000円にもならなかった。安っ!羊肉や牛肉の赤身は太りづらいと言うし、肉をお腹いっぱい食べたいとき(それでいて懐が寂しいとき)には、この店に行くべし。

 ※お料理との出会いをより感動的にするため、写真はあえて載せません

東京都千代田区鍛冶町2-11-20 050-5872-2126 JR山手線・東京メトロ 神田駅(P無) 「ラム肉串焼き」 1600円(10本)

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