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August , 2017
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ドクター林の健康トラの穴 番外編 「懐かしの昭和プロレス14 ~黒い呪術師~」

2014年9月17日(水)07時00分更新
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外人選手の中で一番来日数が多いのは何と言ってもアブドラ・ザ・ブッチャーです。

1970年の初来日以来40年以上にわたって実に140回を超える来日数でファンに親しまれてきました。

当初は悪役として馬場や鶴田、デストロイヤー、ザ・ファンクスと血の抗争を繰り広げていました。

ザ・ファンクス対ブッチャー、シークの試合はとりわけ凄惨な試合で、ブッチャーがテリー・ファンクの腕に凶器のフォークを突き立てると、その悲鳴がテレビの前のファンからも聞こえてくるようでした。

試合はいつも乱闘や仲間割れなどめちゃくちゃになり場外乱闘も果てしなく続く、と言った感じで最近には見ないプロレスの面白さを見せてくれていました。

ストロングスタイルの試合の最中に乱入してくるなどお客を興奮させるツボを非常に心得ていました。

頭突きの凄さは勿論のこと、ギザギザの額からは簡単に出血して試合の凄惨さを増してくれました。

額は特に出血しやすいところですが、長年の凶器攻撃や頭突きを受けて出血しても縫わずにそのままにしておくと、一旦出血は止まってもまた翌日の試合中に額への攻撃を受けて出血し、それを繰り返してゆくうちに簡単に出血、止血を繰り返すようになるのです。

額の動脈からピューと出血していた時は、テレビを見ていても心配になったものでした。

新日本プロレスに移籍したり、また全日本に戻ったりして、ハルク・ホーガン、ダスティ・ローデス、ディックマードック、ハンセン、アンドレ・ザ・ジャイアントなど名だたる強豪の外人選手と戦ってお客を悦ばせてくれました。

第一線を退いてからも日本マットには参戦しハッスル、WRESTLE-1、ドラゴンゲート、新日本プロレスの東京ドーム、大阪プロレスなどに出場。

近年ではIGF,東京愚連隊主催の興行に出場していましたが、2012年の全日本プロレスで現役引退を表明しました。

その時のブッチャーは杖なしでは歩けないくらいで、リングに上がることすら自力では難しい様子でした。

しかし往年の地獄突きは健在でそれを見せてくれただけで満足でした。

私の顔を見るたびに痛みどめを注射してくれと言っていました。

ホテルから出てきてタクシーに乗るところを偶然に見ましたが、歩行器なしでは歩けない様子でやっとのことでタクシーに乗り込んでいました。

しかし会場に着くと、ゆっくりですが一人で入場してきて地獄突きを披露して衰えを見せないところなど流石の一言に尽きるものでした。

2010年来日時にちょうど私たち秋田大学の入学40周年記念の同窓会をやったので、そこに乱入してもらいました。ブ

ッチャーも初来日以来40周年だったとかで、愛想よく喋ってくれて歌まで披露してもらい参加者一同大満足でした。

40年の月日で肉体の衰えは如何ともし難いものですが、顔が変わらないのは不思議ですね。

 

Dr.hayashi

 

 

 

 

本名 林 雅之

1949生

千葉市出身

秋田大学医学部卒業

現在 医療法人社団祐光会理事長 弘邦医院院長

内科医として地域医療に従事する傍らスポーツドクターとして

東京都テコンドー協会会長

新日本プロレス 全日本プロレス ゼロワンなど各プロレス団体のリングドクターを務めている

メディカルエンターテナーとして「笑いと健康」をテーマにライブ活動を各地で行っている

ED治療に関しては日本での第一人者であり「男力復活」に取り組んでいる。

 

著書 

ガンやリウマチに効果のある免疫療法(本の泉社)

  リングドクターが見たプロレスラーの秘密(三一書房)

  脳で感じるセックス入門(扶桑社)

  など20数冊

 

新聞連載

  日刊ゲンダイ(関西版) ドクター林の性の相談室