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October , 2017
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役にたたない英語おせーたる(44)「迎え酒」がなんで「イヌの毛」?

2014年9月20日(土)09時00分更新
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 先日、とんでもないhangover(二日酔い)に見舞われた。前夜、友達と気分よくワインとビールを飲んだだけなのに。2人でワイン1本と1人でビール1本と、量もたかが知れていたのだが…。

 とにかく、翌日、頭痛がひどくてベッドから出られない状態に陥った。翌日が土曜日でよかったが、夕方まで起きられず、貴重な休日を無駄にしてしまった悔しさは、悔やんでも悔やみ切れない。

 大酒飲みなら、二日酔いには「迎え酒」と言うかもしれない。「迎え酒」に相当する英語は”hair of the dog”である(直訳すると「イヌの毛」)。”Why don’t you have the hair of the dog? It will cure your hangover.”(迎え酒したら? 二日酔いが治るよ)なんて言うのである。

 初めてこのフレーズを耳にしたとき、「hangoverになんで『イヌの毛』なんだ?!」と思った。この言い回し、どうやらrabid(狂犬病)に関する迷信に由来するようだ。Rabidのイヌに噛まれたら、患部に噛んだのイヌの毛をこすりつけると治るというもの。これが転じて、「アルコールに噛まれたら(hangoverになったら)、患部(胃袋?)に噛んだアルコール(hangoverの原因となったアルコール)をつければ治る」となった。狂犬病治療の迷信がhangover治療に当てはめられ、hair of the dogがそのまま残ったのである。

 ま、hair of the dogなんて、アルコールでhangoverの症状をごまかすだけ。繰り返すことで、アルコール依存が加速しかねない。hangoverを回避する、つまり、そもそものアルコール消費量を控える、飲酒とともに水をたくさん摂るなどの対策のほうが大切なのは、言わずもがなだ。