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August , 2017
Wednesday


イスラボニータ 〝短距離専門〟フジキセキ産駒のイメージを覆せるか

2014年10月30日(木)09時39分更新
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皐月賞を制し、ダービーでも2着となったイスラボニータが菊花賞をパスして天皇賞・秋に出走してきた。国内におけるフジキセキ産駒の芝GⅠ馬はイスラボニータの皐月賞を除けば、高松宮記念のファイングレインとキンシャサノキセキ(2回)、ヴィクトリアマイルのコイウタとエイジアンウインズ、NHKマイルCのダノンシャンティ、マイルCSのサダムパテックとマイル以下でのものばかり。先週の菊花賞を勝ったトーホウジャッカルの半姉トーホウアマポーラも1200メートルのCBC賞を勝っているが、フジキセキ産駒は15世代にわたって2400メートル以上の重賞は未勝利。不安の残る未知の3000メートルよりも、克服済みの2000メートルを選んだということだろう。イスラボニータの母イスラコジーンは米GⅡミセスリヴィアSで2着した程度で、母系は社台グループとしてはさほど良血と言えるほどではない。コジーン×クラフティプロスペクターという母の血統構成もスピード型ではあるが、米GⅠサンタバーバラH(芝10ハロン)3着、米GⅢイエルバブエナH(芝12ハロン)で3着した曽祖母リドアイルが底力の源か。ダイタクリーヴァが2番人気で12着、サダムパテックが2番人気で7着と皐月賞で2着したフジキセキ産駒が大きく着順を落としたダービーでも3/4馬身差の2着と接戦を演じたイスラボニータ。最後の世代として初のクラシック制覇で父の産駒の常識を覆した馬が、今度はシンボリクリスエス(02年)以来、12年ぶりの3歳馬の戴冠に挑む。 (笹栗康昭)