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November , 2017
Friday


役にたたない英語おせーたる(52)ユダヤ教の成人式に行ってきた

2014年11月15日(土)09時00分更新
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 先日、bat mitzvah(バートミツバ)に招待されて行ってきた。Bat mitzvahはユダヤ教の女の子の成人式のこと(男の子の場合はbar mitzvah)。成人式と言っても、友人の娘はまだ13歳である。

 大学のときにユダヤ文学をかじったので、少々ユダヤ文化の知識はあったが、実際にsynagogue(ユダヤ寺院)に行くのも、bat mitzvahにお邪魔するのも初めてで、ドキドキして出かけた。

 いざ式が始まった。非常に静かな式だ。rabbi(ラバイ=キリスト教で言うところの牧師さんや神父さん)が式の目的を説明し、Hebrew(ヘブライ語)で経典を引用していく。当然、私はHebrewがまったく分からない。そのうえ、Hebrewには英語のようなアクセントがなく、眠気を誘う。

 そのうち、主役である友人の娘がHebrewで経典を読み始め、ときにrabbiと掛け合いをしていく。なかなか堂に入ったものである。

 式の途中、参拝者が壇上に呼ばれ、閉ざされた棚からTorah(トーラー=ユダヤ教の教えが記された巻物)を厳かに取り出した。この巻物を広げ、rabbiと友人の娘が読んでいく。友人と友人の夫も壇上に上がり、Torahを読んでいく。まったく内容は分からないが、荘厳な感じはした。

 それがひととおり終わると、Torahをまた棚に戻さなければならない。そこで、私の名前が呼ばれた!Torahにカバーをかけてくれというのである。「ど、ど、どうしよう・・・」と心の中で冷や汗をかいていると、同じく名前を呼ばれた参拝者の女性が私の心を見透かしたように、”Don’t worry. I will help you.”(心配しないで。助けてあげるから)と言って、手伝ってくれた。無事、カバーを落とすこともなく終了。このイベントのおかげで眠気が一気に吹き飛んだ。

 カバーを被せる作業はG’lilaと呼ばれる。Torahに触れるのは非常に栄誉なことらしい。そんな栄誉のある役目に私を選んでくれた友人に感謝である。

 長い(2時間半?)bat mitzvahが終わると、synagogueのカフェテリアにランチが用意されていた。食事して解散というわけだ。synagogue関係者はここで終了なのだが、身内はホテルに移動してホテルディナー、さらに友人夫婦のスイートで(主役はほったらかしで大人だけで)飲み会と、一日中飲み食いを続ける(実は、食べて飲むは前夜から始まっている)。

 そんなだから、bat mitzvahを催すにはお金がかかるだろうなと思った。ランチの間、ある男性が、”I have twin daughters. I could save a lot of money!”(双子の娘がいるんだが、おかげでお金を節約できたよ)と冗談を言っていた。双子だったらbat mitzvahも一回で済むからだ。

 名古屋で「娘を3人持つと親が破産する」と言われるが、ユダヤ教でも子供を3人持つと親は破産するのではなかろうか。