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August , 2017
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極限的サクットロ!絶品ポルトガル菓子「パステル・デ・ナタ」~磨由子のグルメ散歩~

2014年11月17日(月)05時00分更新
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 春巻の皮のような質感の生地がヒラヒラと連なって、「焦げ」と呼んでも問題ないであろう強い焼き目を囲んでいるさまが、ポピーの花のようにも見える。いかにもサクサクしてそうだな、と期待をしながら、おもむろにかぶりつくと、「ザクザクッ!」と派手な音が!それも、近くにいる人が思わずこちらを向いてしまうほどに。重い歯触りが前歯に伝わり、パイが盛大に飛び散った。その後も、飲み込むまでパリパリと小さく音を立てている。

 生地の中に仕込まれたカスタードのようなクリームは、ややしっかりとしたトロッの印象で、黄身の香りが濃厚だ。玉子たっぷりなのがよくわかる。さすがにエッグタルトとも呼ばれるだけのことはある、と感心。甘すぎず、自然なおいしさなのもたまらない。

 2口3口で食べ終わってしまうのが実に惜しい。やるなぁオイ、ポルトガル!とポルトガルの肩を抱き寄せたくなる。それほどおいしいこのタルトは、「パステル・デ・ナタ」といって、ポルトガル菓子専門店「ナタ・デ・クリアスチアノ」の名物だ。近くにはポルトガル専門店「クリスチアノ」もある。

 ビスケット生地にたっぷりのクリームを合わせた中国式のエッグタルトは、これを原形に、アジア好みにアレンジしたものなのだそう。高温で一気に焼きつけて、外側をパリッパリに、クリームは表面をキャラメリゼさせて中をトロッ、にするのがポルトガル式の特徴で、現地では「一番焦げたのを!」と頼む人もいるらしい。

 気軽なテラス席で、買ってすぐに1つは食べるべし。毎日、9時、12時、3時頃に焼き上げるそうなので、この時間を目指したい。コーヒーやワインなども150円(!)で飲めるのでオススメ。テイクアウトの場合はオーブントースターで軽く焼いてから食べるべきだと思う。特に湿気の強い時期はこのひと手間がマストだ。

 ※お料理との出会いをより感動的にするため、写真はあえて載せません

東京都渋谷区富ヶ谷1-14-16 03-6804-9723 東京メトロ千代田線 代々木公園駅(P無) 「パステル・デ・ナタ」 200円

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