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August , 2017
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役にたたない英語おせーたる(56)耳でプレーする?

2014年12月13日(土)09時00分更新
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 “Play it by ear”、これがパートナーの口ぐせである。

 直訳すれば「耳でプレーする」だが、成り行きに任せる」これは音楽から来た言い回しで、「聞き覚えで演奏する」。転じて、「ぶっつけ本番で行う」「臨機応変にやる」「成り行きに任せる」の意味。

 根本のところ、私は怠け者なので、家でだらだら過ごすのは大好きなのだが、外に出るときはある程度の計画を持っていたい。例えば、何時に家を出て、行き先に何時に着いて、行き先で何をするためにどれくらい時間がかかり、時間が余ればどこどこに寄って何々をする、といった行程が欲しいのだ。

 私と同じ怠け者のパートナー、家でごろごろする分には気が合うのだが、外出するとなると、意見が合わない。

 “OK, we will go for hiking. Why don’t we play it by ear from there?”(分かった、ハイキングに行くのね。そこからは適当でいいじゃん)といった具合だ。

 “No, we will leave here at 11 and arrive there around noon. We will have lunch in the park before hiking. Then, we will enjoy hiking for a couple hours. We will be home by 4.”(適当はあかん。11時に出たら、12時ぐらいに着くやん。ハイキングする前に公園でランチして、それから2時間ほど歩くねん。したら、4時前には帰宅できるやん)と私。

 彼は穏やかな人なので、”Alright, we follow your schedule.”(はいはい、君の計画どおりに)などと言って、反論はしないのだが、必ずしも私の計画を守ってくれるわけではない。約束の時間に現れたことなど数えるほどしかない。Punctual(時間厳守)な私には、なぜ時間が守れないのかが理解できない。

 が、それは彼の”play it by ear”方針が原点なのだと思う。彼が”play from the score”(楽譜を見ながら演奏する。Scoreは「楽譜」)してくれることを祈るばかりである。