21
October , 2017
Saturday


「テロに屈した」ハリウッド?北朝鮮・金正恩氏暗殺計画の映画を公開中止

2014年12月18日(木)03時14分更新
Pocket

25日に全米公開予定だった「ザ・インタビュー」のポスター

25日に全米公開予定だった「ザ・インタビュー」のポスター

 「ハリウッドがテロに屈してしまった!」と映画関係者が激怒している。米大手映画会社ソニー・ピクチャーズ・エンターテイメント(SPE)が17日、クリスマスに全米公開予定だった話題作「ザ・インタビュー」(セス・ローゲン、 エヴァン・ゴールドバーグ監督)のお蔵入りを発表したからだ。

 同作は北朝鮮の最高指導者・金正恩第1書記の暗殺計画をコメディータッチで描いたもの。ところが先月25日、SPEの子会社のコンピューターシステムがサイバー攻撃を受け、SPE幹部らの社内メールが大量に流出する事件が発生した。

 その後、「平和の守護者」と名乗るグループが犯行声明を出し、16日には「ザ・インタビュー」を上映する映画館への攻撃をインターネット上で予告。「2001年9月11日を想起せよ」とのメッセージを送りつけ、米同時テロを引き合いに脅迫した。

 これに対し米国土安全保障省は「米国内の映画館に対する(テロ)計画が進行していることを示す信頼すべき情報は現時点でない」とする一方、「北朝鮮当局がSPEへのサイバー攻撃に関与したことは間違いない」と断定した。

 SPEは17日、「今後も同作品の公開予定はない」と発表し、同社の公式サイトから「ザ・インタビュー」関係の記述はすべて削除された。

  これには多くのハリウッド関係者が怒り心頭だ。同映画に出演した俳優ロブ・ロウ(50)は「こんな事って前代未聞だろ。ハリウッドはチェンバレン首相以下だね」とツイートした。チェンバレンとは第2次大戦当時の英国首相。ナチスのチェコスロバキア侵略を容認したことで、のちに腰抜け呼ばわりされた。

 また、人気トーク番組司会者ジミー・キンメル(47)もツイッターで「テロ行為を認めるような全く米国らしくない臆病な行動で、とんでもない前例を作ってしまった」と危機感をつのらせた。

 一方、ドキュメンタリー作品で知られるマイケル・ムーア監督(60)は「拝啓、ソニーを攻撃したハッカーさんたち。もうあんたらがハリウッドを支配してるんだよ。個人的にはラブコメはあまり観たくないからよろしくね。マイケル・ベイ監督の映画ももういいし、『トランスフォーマー』だけは勘弁」と独特のブラックユーモアでツイートした。