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November , 2017
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役にたたない英語おせーたる(58)人の放つ「オーラ」とは

2014年12月27日(土)09時00分更新
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 先日、ドイツの取引先が関係者一同引き連れてどどっとやって来た。この気合の入りようからして、よっぽど仕事を取りたいのである。

 このご一行様には社長も含まれていたのだが、欧州人の気品なのか、大メーカーのトップに立つ人がゆえの威厳なのか、社長と言われなくても「この人は違う」と思わせる何かを持っていた。

 この感動を伝えようと、パートナーに「今日、取引先が大勢で来てん。社長もいててんけどさ He stood out in the crowd. You immediately realize this person is different. He has a different kind of atmosphere than the rest, you know?(大勢の中にいてるのに際立ってるわけ。すぐにこの人は違うって分かる。ほかの人とは違うオーラを放ってるっていうか)」と言ってみた。

 すると、ちょっとおかしな顔をする。あちゃ、また言葉を間違えたか?!

 今回はatmosphere(オーラ=雰囲気)が引っかかったようだ。「雰囲気」は日本語だと、空間に対しても人に対しても使うが、パートナーによると、英語のatmosphereは物理的な空間に対してのみ使用可。人に対して使うことはまずない。上のように、”He has a different kind of atmosphere”と言われると、聞いているほうは「彼は部屋なのか?!」などと混乱するというのである。

 では、人の雰囲気を指す「雰囲気」は? demeanorだそう。「物腰」や「振る舞い」を表す言葉だが、その人が醸し出す「雰囲気」という意味でも使えるらしい。”He carries a demeanor of being a big name.”(大物の雰囲気を持っている)というふうに使うようだ。なるほどね。

 余談だが、私がこれまでに接した欧州メーカーのビジネスマンは概して、保守的な中にもおしゃれを取り込んだビジネススーツを着こなし、パリッとしていて、立ち居振る舞いが優雅。当然、母国語と英語をさらりと使いこなす。「国際ビジネスパーソンはこうでなくっちゃ」と思わせる。ぜひとも見習いたいものである。