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May , 2018
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トマトソース抜きでもピッツァ!?やみつきになるウマさ「チコリ」~磨由子のグルメ散歩~

2015年1月17日(土)12時19分更新
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 この数年、東京では実力派のピッツェリアが次々とできている。店づくりやピッツァづくりにはこだわりながらも、生地の質感を日本人に合わせてやや軽めにしているのがこれらの店の傾向。そんな実力派新世代の1店が武蔵小山にある。ずいぶんとローカルな立地ながら(しかも路地裏)、注目店の筆頭だ。

 東急線沿線にある実家に帰ったおりに出かけてみた。一見、通りにそぐわないオシャレな店構えは、色がくすむにしたがってなじんでいくことだろう。路面からよく見えるレンガ造りの薪窯はかなり大きい。火の扱いに長けていないと使いこなすのは難しいはずだ。

 ピッツァの具と言えば、一般的にはチーズとトマトソースが鉄板。でも、実は、どちらかしか使っていないものもイタリアにはあるという。この店では両方が食べられるので、チーズを使わない「チポリーナ」にも惹かれつつ、とりあえずトマトソースなしの「チコリ」をチョイスすることに。

 モッツァレラチーズの上にベーコンのようなものが散らしてある。地味な風貌が基本のピッツァであるマルゲリータやマリナーラの仲間といった感じだ。縁はふっくらとして幅広、ところどころについた焼き目は色が濃い。

 観察は一瞬、早速手づかみでガブリ!ピッツァはとにかく冷めないうちに食べるに限る。縁の表面はパリッとして香ばしく、あとはモチモチながら歯切れが良くて食べやすい生地だ。具が少なくてトマトソースもないというのに、物足りなさはない。それどころか、甘く見ていたことを反省したくなるほどの美味しさ。ベーコンのような角切り肉は塩漬豚バラ肉のコンフィ(低温油で煮たもの)で、これが「チコリ」なんだとか。強い塩気と豚の旨味がチーズとよく合って、最高にウマイ!

 味のバランスで食べさせる珠玉の1枚、これはクセになりそうだ。ピッツェリア「ラ・トリプレッタ」が通りになじんで行くまでを見守ることになるかもな、と思わせられた。

 

※お料理との出会いをより感動的にするため、写真はあえて載せません

 

東京都品川区小山3-13-12 03-6451-3537 東急目黒線 武蔵小山駅(P無)「チコリ」 1600円

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