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August , 2017
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役にたたない英語おせーたる(67)「クラブビーター」って何ぞい?

2015年2月28日(土)09時00分更新
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 私のパートナーは時に変わった表現を使うので、戸惑うことがある。

 最近、ようやく重い腰を上げてgym(ジム)に通うようになったパートナー。今住んでいる家はsubdivision(「分譲地」が定訳だが、「宅地造成業者が作ったコミュニティー」の意味)にあり、毎月HOA fees(homeowners association fees、「共益費」)が徴収される。HOA feesは払うが、芝刈りをしてもらえるわけでも、雪かきをしてもらえるわけでもない。HOA feesはコミュニティー内にあるgymの費用なのである。個人的には、芝刈りと雪かきに使ってもらうほうが助かるのだが。

 パートナーは、何曜日はcardio & core(有酸素運動と腹筋)、何曜日はchest(胸筋)などと1週間のメニューを組んで、やる気満々。しかし、彼の体はなまりになまっているので、通い始めはかなり大変だったようだ。

 ある日、”My legs feel like linguini!”(脚がリングイネみたいだ!)と言いながら、足を引きずっている。Linguiniはパスタの一種だが、なぜ脚をパスタにたとえるのかが分からなかったため、意味を聞いてみた。すると、”The opposite of al dente. My legs are like jelly, mushy.”(アルデンテの逆。脚がゼリーみたい、ぐにゃぐにゃ)とのこと。gymで脚を鍛えたのはいいが、筋肉痛で歩くのもつらい様子を伝えたかったらしい。一応、辞書も引いてみたが、linguiniには「ゆで過ぎ」(アルデンテの逆)の意味はない。でも、パートナーは、linguiniと言えば「ゆで過ぎのパスタ」と解釈しているようだ。

 ほかにも、食料品の買い物に出かけようとする私に、”Will you get cocktail sauce for crab beaters?”(クラブビーターが食べたいから、カクテルソース買ってきて)と言う。Cocktail sauceは分かる。要は甘いケチャップソースである。が、crab beatersが分からない。Crabは「カニ」だが、beatersって何だ?

 これも説明を求めたら、”You know Egg Beaters, fake egg? Because this crab is fake, we call it crab beaters, naming after Egg Beaters.”(エッグビーターって偽物の卵知ってる? このカニは偽物だから、エッグビーターをまねして「クラブビーター」って呼ぶんだ)とのこと。Egg Beatersは健康食品と考えられている(誤解されている?)容器入りの卵の白身のこと。上記の説明から、Crab beatersは日本で言うところの「カニカマ」であることが判明した。

 「呼ぶんだって言うけど、『クラブビーター』って誰もが知ってる言葉なん?」と尋ねると、”Probably, only between Dad and me.”(たぶん、父ちゃんと僕の間だけで通じる)だと。 そんな言葉、私に理解できるわけないじゃないか。