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August , 2017
Friday


役にたたない英語おせーたる(74)「パートナー」

2015年4月18日(土)09時00分更新
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 先日、部署が主催するボウリング大会に行ってみた。会社のイベントに参加するのはこれが初めてだった。

 米国はカップル社会なので、こうしたイベントに配偶者や交際相手を連れてくるのはごく普通。

 ボウリング大会の数日前、イベント企画者から、”Are you coming to the bowling party?”(ボーリング大会に来る?)と確認された。”Yes, I am. It will be competition, yes?”(行くよ。試合でしょ?)と返事をしたら、どうやら彼女の興味はボウリングや私自身ではなかったようで、”Are you bringing in your boyfriend?”(彼氏、連れてくるの?)だと。”Yes, my partner is coming with me.”(うん、パートナーも来るよ)と返したら、”Can I see your significant other?”(あなたの大切な人に会えるのね)なんて回りくどいことを言う。

 Significant otherは結婚しているしていないに関わらず、そういう関係にある「大切な人」を指す。

 部署の人のほとんどは私のパートナーに会うのが初めてなので、当日、パートナーを紹介して回った。というか、興味津々の人は、”Who is this guy?”(だれよ、この人?)なんてニヤニヤしながらやってくる。イベント企画者も好奇心の強い人なので、”You’ve got a handsome guy!”(男前つかまえたじゃない)とか言いながらやってきた。”This is my partner, Clint.”(パートナーのクリントよ)と紹介すると、”I almost thought you are gay because you say ‘partner’.”(あんたがゲイじゃないかと思ってたのよ、「パートナー」って言うから)と意外なことを言われた。

 以前暮らしていた西海岸の町では、周りにゲイ、レズビアンのカップルがたくさんいた影響で、私もpartner(パートナー)を使うようになった。boyfriend(彼氏)、girlfriend(彼女)、husband(夫)、wife(妻)は性を特定してしまうが、partnerは中性だ。私の友人たちは配偶者、同棲相手を指してdomestic partner(性別を特定せず「家庭でのパートナー」という意味)を使っていた。

 イベント企画者にそう言われて、以前の会話で彼女は気を遣って”significant other”を使ったのだということが分かった。私が”partner”と表現することで、交際相手の性をぼかしている、つまり同性愛者であることを隠している、とでも察したのだろう。だから、彼女も性が特定されない”significant other”で切り替えしてきたのだ。

 言葉って面白いな~。