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September , 2017
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役にたたない英語おせーたる(78)常緑樹の盆栽

2015年5月16日(土)09時00分更新
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 bonsai(盆栽)を殺してしまった…。

 頻繁に見かけるものではないが、米国でもbonsaiで意味が通じるほど言葉として浸透している

 ともかく。昨年の春ごろだったか、初夏だったか、路上で売られているのを見て、パートナーがbonsaiを買ってプレゼントしてくれた。きっとそれなりの値段がしたのだと思う。

 それを大事にケアしてきたつもりだった。ハウツー本によれば、「日に何度か外に出して太陽とフレッシュな空気に触れさせること。乾燥させないこと」とある。せっせと外に出しては取り入れ、2、3日に一度、土が湿る程度に水をやった。

 が、今年の冬はいつも以上に寒かった。氷点下の日がずーっと続いた。いくら「フレッシュな空気に触れさせる」と言っても、その本はこれほどの寒気を想定していなかったのかもしれない。今思えば、寒気というより、冷気に触れさせたのがまずかったのかもしれない。

 緑の葉が徐々に薄緑になり、次第に茶色になった。手で触れるとポロポロと葉が落ちる。”Leaves will grow back as seasons change?”(季節の変わり目で葉が生え変わるのかな?)と、草木のことに無知な私がのんびり考えていると、”Leaves of evergreen trees never turn brown. That’s why they are called evergreen.”(常緑樹の葉は茶色にはならないよ。だから常緑樹って呼ばれるんだ)と、パートナー。ever(常に)green(緑)、なるほど。

  一応、プロに見てもらおうということになり、nursery(園芸店)に持っていた。

 “We got a bonsai in bad shape. We want to seek your advice to improve it.”(状態のよろしくない盆栽があって、改善のためのアドバイスがほしいんですけど)と言いながら、袋を開けてbonsaiを見せると、園芸のプロの女性は一言、”Ah, it’s dead.”(あら、死んでるわね)。

 かすかな望みに止めを刺されてしまった。

 彼女によると、evergreen(常緑樹)は地面に植える分には常に緑で長生きするのでいいのだが、鉢植えにするには向かない。evergreenはbonsaiにするのに一番難しい種類で、もってせいぜい1、2か月。たいてい売れる前に死んでしまうので、そのnurseryでは取り扱っていないのだという。

 “You should feel better.”(元気出せよ)とパートナー。1、2か月で死んでしまうbonsaiを1年近く維持できたのだから、たいしたものだと慰めてくれるのである。それはそうだが、せっかく買ってもらったものなのに…。

 生き物を育てるのって難しいなあ。