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November , 2017
Saturday


マイナー麺の良さを再発見!ほっこり感がクセになる「半田素麺」~磨由子のグルメ散歩~

2015年6月6日(土)10時00分更新
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 カラカラと戸を引くと、丼を抱えた客がカウンターにズラリ。それなりに回転もしているようだ。見たところ、馴染み客ばかりの様子。ランチタイムは麺類だけだという。この麺がこんなに客を呼ぶとは、失礼ながら少々意外だ。

 頭上の黒板を見上げると、鳴門ワカメや錦糸卵、干し椎茸などが乗った「田舎ぶっかけ」や、徳島ラーメン風に豚バラ肉の甘辛煮とモヤシを乗せたものも。近頃はやりのすだちスライスを目一杯かぶせたメニューもあり、温麺でも食べられるのが珍しい。いずれのメニューも温冷が選べて青柚子がついてくる。

 はて、素麺を最後に食べたのは一体いつだっただろう?子供の頃にお中元の進物でよく食べたけれど、子供心に余りうれしいものではなかったし、それ以降、食べたかどうかもよく覚えていない。おそらく、多くの人にとって素麺はそんな存在だろうと思う。

 日替わりの「燻製鮎のひらき温麺」を頼む。グリーンカレー、トマト風味なんて日もあるんだとか。おっ、身のしっかりついた鮎が丸ごと一匹!焼き葱と鳴門ワカメ、たっぷりの青ネギに木の芽まで飾られている。こんなに仕上がりの良い素麺って初めて食べるかも。

 ツルツル・・・、めっちゃやさしい!こりゃウマい!なんだか心も体もユルむ感じ。色々と目からウロコだ。素麺にしてはやや太めの徳島名産「半田素麺」は柔らかめに茹でられていて、沖縄そばに近い印象。ツユがさっぱりした和風出汁のせいもあるかもしれない。出汁のもとを尋ねてみたら、「企業秘密です。色々入ってますよ」とニヤリ。素麺は温麺が主流の徳島でも本来は家で食べるものだそうで、だからツユの味も様々なんだとか。

 徳島の食材や料理を食べさせる「阿波や壱兆」は、徳島愛に溢れたキップの良い女将との会話も楽しい居酒屋。半田素麺は夜でも食べられ、ハーフサイズもある。昼食としてか呑みの締めかわからないけれど、癒されたい時、唐突に食べたい欲が疼くに違いない。

 

※お料理との出会いをより感動的にするため、写真はあえて載せません

 

東京都中野区東中野1-58-11 03-3363-7234 JR中央線 東中野駅(P無) 「燻製鮎のひらき温麺」 750円(日替わりランチ価格)