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October , 2017
Wednesday


フワッと来てスッと溶ける!ハムを感じるアレンジ小前菜~磨由子のグルメ散歩~

2015年6月20日(土)09時56分更新
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 インパクトの強いメニューだとか目立つ外観だとか、そんな主張の強さは何もないのに、なんとなく気になるものがあって、この日はついに足を踏み入れてみた。灯りがともると、ちょっと覗きこんでみたくなる、そこはかとない魅力が漂う店なのだ。

 女性ばかりで切り盛りしているという。なるほど、この日は男女混合の客が多かったけれど、店の雰囲気がどことなく柔らかくて家庭的なのはそのせいか。

 「86ムーシュ」の86はハムと読むそう。オリーブオイルのたっぷりかかったムースは、ほんのりとピンク色。添えられたクラッカーに乗せてサクッ。お、思った以上にエアリー!フワフワ食感の後にスルスルと溶けて行く。風味とともにハムは粒感も残っていて、乳脂肪のコクはしっかり。スターターに程良い一品だ。クラッカーが少ない気もしたけれど、塗るのではなくて乗せるのが正解だと食べてみて納得。優しい味つけだから、塩気が強いのがお好みならテーブルの塩を少々ふってもいいかもしれない。

 これオイシイですね、と声をかけると、「生クリームとハムをミキサーにかけて塩コショウをしただけだから、家でも作れますよ。」と気軽にレシピを教えてくれた。

 ラタトゥイユには定番の野菜、ナス、トマト、タマネギのほかに、うれしいことに食物繊維の多いゴボウやサツマイモも。ゴロゴロと大ぶりな野菜に温玉が乗り、グツグツと煮えた状態で出て来るのが珍しい。リゾット茶漬けなんてメニューもあって、お腹に余裕があれば試してみたかった。

 「小さな台所」を名乗る「マリア・ピッコラクッチーナ」は、ヨーロッパの料理をアレンジしたリーズナブルなメニューでワインを楽しめる。女性1人でも入りやすく、気軽に一杯、という立ち寄り方にも。くだけすぎず丁寧すぎずの客対応が心地良く、それがプロの技的ではないところが親しみやすい。長居を誘う店だなぁ、困ったなぁ、と思いながら、予定外の2杯目に口をつけた。

 

※お料理との出会いをより感動的にするため、写真はあえて載せません

 

東京都渋谷区円山町18-6 050-5788-5219 京王井の頭線 神泉駅(P無) 「86のムーシュ」 630円