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August , 2017
Monday


役にたたない英語おせーたる(85)食事療法

2015年7月4日(土)09時00分更新
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 久しぶりに泊りがけの出張に出た。仕事はさておき、出張中は同行する人たちと食事をともにしたりして、親交が深まるのが楽しい。

 私が行動をともにしたのはRickとScott。日ごろから仲良くしてくれている2人だ。

 出張初日、ホテルのフロントデスクで勧められた近所でも有名なステーキ&シーフードレストランに食べに行くことになった。私は肉より魚派なので、Cajun rice(南部風ライス)にsashimi tuna(マグロの刺身)が乗った料理を注文した。出てきたのは、sashimi(刺身)というよりマグロのタタキだったけど。

 で、2人はというと、Rickは蒸し鶏が乗ったサラダ、Scottは軽めのサンドイッチにアスパラガスを副菜に付けている。

 せっかくステーキハウスに来たというのに肉を食べないのか、と思い、”What happened to you guys? Don’t you feel like eating meat?”(どないしたん? 肉食べたくないの?)と聞いてみた。

 すると、2人ともdetox(デトックス、食事療法)中だという。detoxと言っても、病気を患っているわけではなく、”I just want to eat more healthy stuff.”(もっと健康的なものを食べたくてさ)だそう。Rickなどは食事を変えて数か月で30lbs.(13.6キロ)減量したらしい。Scottはcarbs(炭水化物)やfries(揚げ物)、caffeine(カフェイン)、alcohol(アルコール)も断っているとのこと。実際、サンドイッチのパン(炭水化物)はほとんど残して、中身を食べていた。”Wow, I’m impressed, guys! You are doing great!”(わあ、びっくりやわ。すごいやん!)などと、ほめておだてて、夕食を終えた。

 翌日、訪問先でランチが振舞われた。ビュッフェスタイルのランチだったので列に加わったところ、前方でScottがすでに料理を皿に盛っている。見ると、皿にはどでかいfried chicken(チキンドフライ)が乗っているではないか。”Hey, Scott, I thought you were cutting down on fried stuff. That’s a piece of fried chicken, isn’t it?”(なあ、スコット。揚げ物断ってるんじゃなかったっけ。それってフライドチキンちゃうの?)と言ってやったら、”No, this is not fried but grilled!”(揚げてない、焼いてあるんだ)と、反撃してきた。揚げ物ではなく焼き物だ(だから、健康的だ)というのである。だが、フライドチキンであることはだれの目にも明らか。”That’s fried chicken to me. See the brown coat on it!”(フライドチキンやん。茶色い衣付いてるやん!)と追撃すると、”This is grilled chicken to me!”(おれにとってはグリルチキンだ!)と言って、笑いながら去っていった。

 むきに言い張るところから察するに、毎日サラダや淡白なものばかりで、よっぽど揚げ物が食べたかったのだろう。