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November , 2017
Friday


役にたたない英語おせーたる(87)自転車ドロボウ

2015年7月25日(土)09時00分更新
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 カナダのトロントに遊びに行ってきた。ここから車で行ける最短の外国の都市である。

 トロントはbike-friendly(自転車フレンドリー)な町だと聞いたので、自転車を載せて車で出かけた。かさばる荷物を持って行けるのが車旅の特権である。

 トロントは東京に比べれば小さな大都市だが、それでも街中は渋滞していた。そんな渋滞を横目にbike path(自転車道)で停滞する自動車を追い抜くのはそう快である。

 3日間、自転車での観光を楽しんだ。で、最終日、古いウイスキー醸造所を近代的に再開発したDistillery Historic District(ディスティラリー地区)という地区に夕食に出かけた。もちろん自転車で。

 特に下調べもせずに出かけたのだが、日本酒の造り酒屋もあって、久しぶりに日本酒に舌鼓を打った。日本の味だ~!

 なかなかおいしかった夕食を済ませ、自転車を留めたbike stand(自転車を立てかける柵)に戻ってきて驚いた。自転車がない! 私のはあるが、パートナーの自転車がないのだ。鍵もかけてあったのに…と、よく見てみると、チェーンロックはまだそこにある。どういうことだ? まじまじと見てみると、チェーンロックは切られたまま、そこに残っていた。bike theft(自転車ドロボウ)は恐らく一人だったのだろう。だから、パートナーの自転車だけ盗んだのだ。

 突然で予想もしなかった出来事に2人ともあ然である。

 パートナーはすでにあきらめモードだったが、私は怒りが収まらず、たまたま近くにpolice car(パトカー)が停まっていたので、早速、警察官に事の次第をまくしたてた。かわいそうに思ってくれたようだが、駐車違反を取り締まっていただけの警察官にできることはなく、”There’s a police station around the corner. Go there and file a report.”(角を曲がったところに警察署があるから、そこに行って被害届を出しなさい)と言われた。

 で、そのpolice stationに行ったのだが、そこでもかわいそうに思ってくれるのはいいが、特に何の手配もしてくれず、”Call this number to report.”(この番号に電話しなさい)と言いながら、leaflet(チラシ)を渡された。

 ホテルに帰ってパートナーがその電話番号に電話をかけるも、ほんの数分で終了。”Are they coming over to take a look at my bike because it is the same model as yours? What will they do?”(警察は私の自転車を見に来るの? 盗まれたのと同じモデルなんだから。警察は何をしてくれるの?)と、電話を終えたパートナーに聞いてみた。”They are not coming. They didn’t even ask me details of my bike. They are just taking statistics.”(来ないよ。自転車の詳細も聞かれなかった。統計を取ってるだけなんだよ)とのこと。

 警察としては、自転車ドロボウのような取るに足りない犯罪に人を割いていられないのだろうだが、こちらとしてはせっかくの楽しい旅行が台無しである。

 ネットを検索して分かったのだが、トロントは自転車の窃盗で有名らしい。それが分かっていれば、もっと頑丈なロックを用意したのに…It is no use crying over spilt milk(後悔先に立たず)とはこのことだ。