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January , 2018
Wednesday


役にたたない英語おせーたる(92)レバノンのブライダル事情

2015年8月29日(土)09時00分更新
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 職場のLebanese-American(レバノン系米国人)のWalid(ワリド)が再婚した。レバノンにいるお母さんの紹介で、わざわざレバノンから嫁さんを呼び寄せたのである。

 レバノンの結婚式は名古屋顔負けらしい。Walidによると、彼の出身の村、嫁さんの出身の村挙げてのドンチャン騒ぎだという。結婚式を主催するWalidは大変である。食事代も馬鹿にならない。”Say, $30 per person. 300 people from her village and 200 people from my village. How much will it be? That’s only for food!”(一人当たり30ドルとしても、彼女の村から300人、僕の村から200人で、いったいいくらになるんだよ? 食事だけでそれだけかかるんだよ)と、Walidは嘆いていた。

 加えて、嫁さんは初婚で、それゆえに結婚式への入れ込みようはかなりなもの。ウエディングドレスの選択から、髪型のセットから、それはもう大ごとだったらしい・・・Walidの財布的にもだ。

 “Wedding dresses are cheaper here. I asked her to choose one from a few that I would buy here. But she said no. She already chose a dress that she likes. $2,500 for a rental dress. Can you believe it?!”(ウエディングドレスはここのほうが安い。3つ4つ見繕って買ってくから、そこから選べばって言ったんだ。だけど、彼女はノーって。すでに好きなドレスを選んでたんだよ。レンタルで2500ドルって、信じられるかい?)と憤慨していたものだ。

 ま、あれやこれやと聞かされていたので、それはまあド派手な結婚式なのだろうと期待をふくらませ、写真を見せてもらうのを楽しみにしていた。

 レバノンでの結婚式を終えて帰国し、出社してきたWalidに写真を見せてとせがんだ。新婚だけあって、出し惜しみするわけがない。

 なるほど、若い嫁さんは非常にきれいな人だ。中東系だから、もともと目鼻立ちがはっきりしている、プラス、エキゾチックなところに、プロが施したメークがよく映えている。Walidがコロリとなるのも納得だ。

 Walidが高いと不満たらたらだったウエディングドレスも彼女によく合っている。髪型もクリクリのもりもりに盛り上げられていた。

 “Is this the $800 hair style? It’s worth.”(これが800ドルのヘアスタイルなん? これなら価値あるわ)と、コメントしてみた。

 すると、”Why you know it?!”(どうして知っているんだ?)。

 “You told me your fiancée wanted to spend $800 to get her hair done.”(フィアンセが髪のセットに800ドル使うって言うてるって、自分が言うてたんやん)と言ってやると、「あ、そっか」だって。

 ついでに新婚生活について聞いてみたら、”It’s been pretty good. It’s only 10 days, and we have had only three arguments so far. We haven’t killed each other yet, which is good.”(なかなかいいよ。まだ10日だからね、3回けんかしただけ。まだ殺し合いになっていないから、大丈夫)。

 暮らし始めてたったの10日で、けんか3回って、気性の激しいカップルだなと思ったが、それは口にはせず、”Good luck!”(がんばれ~)でお茶を濁しておいた。お幸せに。