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December , 2017
Monday


役にたたない英語おせーたる(113)古いもの PART2

2016年2月6日(土)09時00分更新
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高野山の参道に建てられた記念碑を見ながら歩く

高野山の参道に建てられた記念碑や墓標を見ながら歩く

 ”I want to see old stuff.”(古いものが見たい)ということで、私の帰省に同行してきたパートナー。先日の丹生都比売神社(にうつひめじんじゃ)に続き、高野山に出かけた。私の好きな奥の院へ。ここは古いものだらけだ。念のため、歴史に強い弟も連れてきた。

 駐車場からつながる参道沿いには、企業が建立した最近の墓(というか、記念碑)が並ぶ。

 「しろあり」と書かれた墓標を指差して、”This is a grave for termites.”(シロアリの墓だよ)と言うと、”Why do termites need a grave?!”(なんでシロアリに墓が必要なんだ?)。ま、ごもっともな質問ですわね。”I guess a pest control company built it because they do business by killing termites.”(害虫除去会社が建てたんじゃない。シロアリ退治を商売にしてるから) 。

 “Nissan! Did Nissan die? What is this for?”(日産だ! 日産、死んだのか? なんだこれ?)。これまたごもっともな質問。”This is a memorial for the deceased who used to work for Nissan.”(日産の物故者の記念碑だよ)。

 しばらく行くと、時代がぐっとさかのぼる。高い杉の木の間に、苔むした無数の墓石が並ぶ。夜は絶対に一人で来られないような(私は絶対無理)、ゲゲゲの鬼太郎の世界が広がっている。と同時に、非常に心が落ち着くのだから不思議だ。

 右手に前田利長の墓が見えたので、”This is one of feudal lords during the Edo period.”(これ、江戸時代の大名の一人やで)と説明してみた。”When was it?”(って、いつの話?)。そりゃごもっとも。と聞かれたところで、歴史に疎い私には分からない。弟に聞いてみたら、「前田利長やったら、400年ぐらい前やろ」とのこと。”He said it’s about 400 years old.”(400年ぐらいやって)。”Wow, it’s as twice old as the U.S. history …”(わあ、アメリカ史の2倍かよ…)。そうだねえ、米国の学校で習う歴史はたかだか240年ほどだもんね。

 少し奥に豊臣家の墓がある。これも400年以上前のもの。さらに奥には織田信長の墓がある。これは豊臣より時代をさかのぼる。改めて考えてみると、古いな…。

 ちんたらぽんたら歩くうち、ようやく弘法大師の御廟に到着。手前の御廟橋には、「ここからは脱帽、静粛に」の看板が上がっている。

 ”This is where the monk who opened the religion is buried.”(開祖のお坊さんが埋葬されてる場所やで)と説明したら、弟が、「弘法大師は亡くなったんとちごて、いまだにここで瞑想してるらしいで。せやし、静かにせなあかんねん」と言う。へえ、そりゃ知らなかった。”According to my brother, the monk has never died, but he is still meditating here, which is why we need to be quite here.”と、弟の言ったことを訳したら、パートナー、”Whaaaaaat?!”(えええええ!)だって。そりゃそうだわな、1200年前の人がいまだに瞑想してるって考えが現代的じゃないわね。

 御廟橋を渡ると写真撮影も禁止なので、写真が撮れないのを残念がっていたが、old stuff(古いもの)がたくさん見られてご満悦のようだった。