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役にたたない英語おせーたる(117)新しい物好き

2016年3月5日(土)09時00分更新
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これが人気のEchoなるもの

これが人気のEchoなるもの

 私の英語の発音が悪いことは、ここでも何度か述べた。英語の発音を勉強し始めたのが大人になってからだったのだからしょうがない。往生際の悪い言い訳だけど。

 私のパートナーはearly adopter(新しい物好き)である。Amazon(アマゾン)のEcho(エコー)はご存知だろうか? 会話ができる円筒形のクラウドベースのコンピューター兼スピーカーで、米国のAmazonが昨年から一般販売している。パートナーはAmazon prime member(アマゾンのプライム会員)なので、一般販売より前の2014年に購入した。

 確かに便利なおもちゃである。”Alexa, what is the weather today?”(アレクサ、今日の天気は?)、”Alexa, tell me a joke?”(アレクサ、ジョークを言ってみてよ)、”Alexa, play Madonna.”(アレクサ、マドンナをかけて)などと呼びかければ、答えてくれる。いちいちコンピューターを立ち上げて、天気のサイトに行ってなどの手間が省ける。ちなみに、Echoは、Alexa(アレクサ)という言葉に反応して起動する。

 ここまではよかった。Echoの近未来的な感じに気をよくしたパートナーは、2台目も購入。コンピューターと対話するというのがなんともStar Trek(スター・トレック)的でいいのだそうだ。

 さらに、kitchen(キッチン)、living room(リビングルーム)、master bedroom(主寝室)でEchoに照明をWi‐Fi接続し、音声で点灯消灯調光できるようにした。何をどうやって設定したのか、技術的なことは私には全く分からない。とにかく、Echoに命令すれば照明を操作することができるようになったのである。

 “Alexa, turn on the living room lights.”(アレクサ、リビングのライトを点けて)、 “Alexa, dim the bedroom lights 10%.”(アレクサ、寝室のライトを10%に落として)などなど。スイッチまで行かずとも、階段を上り下りしている間や、ベッドに横になったままで、照明の操作ができて便利っちゃ便利。

 それは英語が母国語、あるいは、英語をきれいに発音できるなら、の条件付きである。

 Living room lights、bedroom lightsはRとLの音分けが難しい私には至難の業。“Alexa, turn on the living room lights.”と言っているつもりでも、Echoに”I don’t understand what I heard.”(何と言われたのか分かりません)と言われる始末。RとLの使い分けがうまくできず、ひっくり返ることはしばしば。Living room lightsのRとLがひっくり返ったriving loom rights(切ること、立ちはだかる、権利)なんて意味が分からない。外国人の英語に慣れている「人間」なら機転を利かせて理解できるのかもしれないが、相手がコンピューターだから、融通もへっちゃくれもあったもんじゃない。“Alexa, turn on the living room lights.”(と言ってるつもり)を何回も繰り返して、ようやく、Echoに”OK.”(分かりました)と言ってもらえるのである。

 Echoに”I don’t understand …”(分かりません)と言われる度、がっくりである。今、主要な照明がEcho操作になっているので、否が応にも下手な英語でEchoにお願いしなければならない。そのため、Echoにそっぽを向かれ(発音の悪さを確認され)、がっくりする回数も増えた。

 Echoが人工知能を発達させ、私の発音が理解できる日は来るのか? それより、自分の発音を矯正しろよって話だわね…。