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October , 2017
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役にたたない英語おせーたる(118)「仕返しする」と「返礼する」

2016年3月12日(土)09時00分更新
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 R.W.にまたしてもやられた。私のcow(ウシ)が拉致されたのである。cowとは、私とR.W.のデスクを分かつpartition(仕切り)に飾ってあるウシの人形。R.W.はこのcowを使っていたずらをするのだ。

 R.W.は2週間の休みを取って中国に旅行中。彼の休みの初日、普段どおりコンピューターに向かって仕事をしていた。だれかに呼びかけられて振り返って初めて、デスクの端に不細工にふくれた社内便が置かれているのに気が付いた。社内便なんて受け取る予定などないのだが・・・と不審感を抱きながら見てみれば、あて先は私、送り主はself-shipped(自己発送)、発送元はPuerto Rico(プエルトリコ)とある。

 「はは~ん、R.W.の仕業だな。昨日、社内便の収集箱に入れていったに違いない」とピンと来た。というのも、彼はしばらく前にPuerto Ricoにも旅行していたのだ。そこで、ハッとしてpartitionを見てみたら、私のcowが消えている。慌てて封筒を開けてみると、cowがいるじゃないか。もう、大爆笑である。

 さらに見ると、プリントアウトされた日本語のメッセージが添えられていた。

 「申し訳ありませんが、私は残しました。私はプエルトリコにありました。私の状態の天気は非常に悪いです – Traveling Cow」

 このややこしい日本語からして、R.W.はきっとGoogle translate(グーグル翻訳)を使ったに違いないと推測した。察するに、原文の英語はこうだ。”I’m afraid but I left. I was in Puerto Rico. The weather in my state is very bad. – Traveling Cow”(旅に出ていました、ごめんなさい。プエルトリコに行ってました。私が暮らす州の天気は悪すぎますから。旅するウシより)

 封筒の中には、Puerto Rico土産のキャンディーの詰め合わせも入っていた。お土産をどうやって渡そうか、練りに練ってこの機会を待っていたのかもしれない。R.W.はナイスなやつなのである。

 家に帰ってパートナーに、”R.W. did it again!”(R.W.にまたやられた!)と事の顛末を話したら、”What you guys doing at work?!”(会社で何やってんだい、全く)と苦笑された。

 これまでR.W.にやられっぱなしなので、”I need to revenge on him.”(お返ししてやらなくちゃ)と言ったところ、”You are not going to revenge, but reciprocate, are you? He has been nice to you.”(やり返すんじゃなくて、返礼するんだろ? ずっとよくしてくれてるんだから)と言われた。そういう意味のつもりだったのだが、使った言葉が悪かった。Revengeは「仕返す」や「復讐する」を意味する。一方、reciprocateは「返礼する」「報いる」だ。なるほど、今後はreciprocateを使おう。

 さて、どうやってreciprocateしようか。彼がpartitionに飾っているwinged dragon(羽の生えたドラゴン)を使うのは一案だが、それではあまり芸がないかな・・・。