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October , 2017
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【タンザニア】象牙目的でゾウ226頭虐殺した中国人男2人に懲役35年

2016年3月22日(火)04時03分更新
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有罪判決を受けた中国人被告2人

有罪判決を受けた中国人被告2人

 小笠原諸島や沖縄周辺の海域に中国漁船団が押し寄せ、“宝石サンゴ”と呼ばれるアカサンゴを根こそぎ密漁し、その数が激減したと報じられたのはまだ記憶に新しい。「カネのためなら何でもする」――そんな印象が定着した中国だが、アフリカ東部タンザニアでも先週、とんでもない中国人の男2人に懲役35年の刑が下された。

 19日に有罪判決を受けたのはホアン・ジン(53)とシュウ・フジェ(25)の両被告。2人は2010年にタンザニアに入国。13年に同国最大の都市・ダルエスサラームで逮捕されるまで、象牙の密猟目的でアフリカゾウ226頭を虐殺。合計1・8トンもの象牙700点以上が両被告の自宅から回収された。裁判で被告らは「象牙を預かっていただけ」と犯行を否定していたが、密猟を続けるため、当局の職員に約160万円の賄賂を渡していたことも発覚。贈賄でも有罪となった。

 裁判官は「226頭ものゾウの死は、わが国にとって甚大な被害。被告人らはゾウの脅威だった」と述べ、懲役35年または、密猟者としては同国史上最高となる罰金1億70万タンザニアシリング(約52億円)を言い渡した。罰金の支払いは事実上不可能なため、懲役刑になる。

 地元メディアによると、被告が虐殺した226頭は、10年~13年の間に同国で死んだゾウの約4分の1にあたる

 象牙の密輸はワシントン条約により禁止されているが、中国では漢方として使用したり、富裕層の間でデコレーションとして需要が増しているため、他のアフリカの国々でも中国人密猟者が暗躍していると報じらている。

 中国人密漁者によるアカサンゴ事件を受け、日本も14年12月に法改正し、厳罰化を図った。だが、それでも排他的経済水域での外国人の密漁は「1000万円以下の罰金」が「3000万円以下の罰金」に引き上げられただけ。「最悪、罰金を払ってでもアカサンゴを売ったほうが儲かる」とうそぶく悪質な密漁者もいるほどだ。